データベーススペシャリスト試験ー午後問題で落ちる人の共通点とは?今すぐ直せる勉強法を公開

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データベーススペシャリスト試験の午後問題は、多くの受験者にとって「最大の難関」とされています。午前Ⅰ・午前Ⅱは知識問題が中心のため、参考書での対策がしやすい一方、午後問題では業務文脈の理解、テーブル構造の読解、そして高度なSQL記述が求められます。
「設問の意味がとれない」「文章が長くて時間が足りない」「SQLは書けるけど正解が分からない」――そんな悩みを抱える方は少なくありません。
この記事では、午後問題が難しい理由を解説し、独学では突破が難しいとされる3つの課題を明らかにします。その上で、これらの課題を効果的に解決できる【データベーススペシャリスト試験講座】の魅力をお伝えします。PDF教材からの演習例も一部紹介しますので、午後問題対策に悩む方はぜひご一読ください。
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目次
- なぜ午後問題は難しいのか?
- 独学では限界?受験者が抱える3つの課題
- 午後問題を突破するために必要な3つの力
- 【講座紹介】午後問題に強くなるデータベーススペシャリスト試験講座とは?
- 一部公開!午後問題対策の演習に挑戦
- 講座を受講するメリット
- まとめ


データベーススペシャリスト試験
動画数|41本 総再生時間|989分
データベーススペシャリスト試験の午前対策を中心に、SQLによる操作、データベース設計、DBMSの仕組み、トランザクション管理、インデックスや制約など、出題範囲に基づいた知識を網羅的に学習します。
動画の試聴はこちらなぜ午後問題は難しいのか?
午後問題の本質は「知識」ではなく「実務的な思考力」にあります。つまり、単語や構文を暗記していても得点にはつながりにくく、テーブル設計や業務仕様を踏まえた柔軟な解釈と判断が求められるのです。午後Ⅰではシステムの仕様書を読み、テーブル構造を分析した上でSQLを記述させる問題が多く出題されます。午後Ⅱではさらに、データベースの設計思想や運用方針にまで踏み込み、「このシステムはどのように設計され、なぜこのような選択がなされたのか?」といった深い理解が必要になります。
午後Ⅰ・午後Ⅱの出題傾向とその罠
午後Ⅰは60分、午後Ⅱは90分と時間に余裕があるように思えますが、実際には情報量が非常に多く、時間不足になる受験者が続出します。設問文の長さに加え、複数のテーブルや業務フローを同時に把握する必要があり、単純な読解力だけでは太刀打ちできません。さらに、選択肢の中には“ひっかけ”や“不完全な正解”が含まれており、表面的な知識だけでは誤答してしまいます。こうした難しさが、午後問題を「鬼門」と呼ばせている理由のひとつです。
独学では限界?受験者が抱える3つの課題
午後問題に挑む多くの受験者が、共通して抱えている課題があります。これらの問題点を放置しておくと、何度受けても午後問題の得点が安定せず、合格を逃し続けることになります。
CREATE TABLE 返品 (
返品番号 INTEGER PRIMARY KEY,
売上番号 INTEGER UNIQUE NOT NULL REFERENCES 売上(売上番号),
返品日付 DATE NOT NULL,
理由 VARCHAR(100) DEFAULT NULL
);
このような「制約を付与したテーブル作成」は午後Ⅰ・Ⅱどちらにも登場しますが、受験者の多くがこの構文をうろ覚えのまま本番に臨み、失点してしまいます。特に「PRIMARY KEY」や「REFERENCES」の使い方を正しく理解していないと、大問そのものが崩れてしまうのです。
課題② 問題文の読解と仕様理解が曖昧
午後問題では「設問を読めば答えがわかる」ような形式ではありません。システムの仕様や業務フローが記述された文章を、設計者目線で読み解く必要があります。たとえば以下のような情報が与えられます。
- 売上テーブルと売上明細テーブルの関係
- 返品がどの売上に対して発生したか
- 返品理由に応じたデータ更新の扱い
これらを正確に読み取り、「このテーブル構成で問題ないか」「このSQLは整合性を保てているか」まで思考を巡らせる力が必要です。独学ではこの“文脈の読み取り”の練習が圧倒的に不足しがちで、「なんとなく」で回答してしまう傾向が非常に強くなります。
課題③ インプットばかりでアウトプット不足
多くの受験者が市販のテキストを読み込んで満足してしまい、手を動かす演習を疎かにしています。しかし、午後問題では自分の手でSQLを書き、テーブル構造を設計してみる経験が必要不可欠です。
例えば以下のような複合主キーと複合外部キーの設計は、実際に書いてみないと理解が進みません。
CREATE TABLE 返品明細 (
返品番号 INTEGER,
返品明細番号 INTEGER,
売上番号 INTEGER NOT NULL,
売上明細番号 INTEGER NOT NULL,
PRIMARY KEY(返品番号, 返品明細番号),
FOREIGN KEY(返品番号) REFERENCES 返品(返品番号),
FOREIGN KEY(売上番号, 売上明細番号) REFERENCES 売上明細(売上番号, 明細番号)
);
こうした設計問題に日常的に触れなければ、「午後問題でなぜ間違えたのか」にも気づけず、同じミスを繰り返してしまいます。
午後問題を突破するために必要な3つの力
午後問題で安定して高得点を取るためには、単にSQLが書けるというだけでは不十分です。設計を読み解く力、実務に基づいた判断力が求められます。以下の3つの力を鍛えることが重要です。
① 構造化されたテーブル設計の理解
与えられたテーブル群の中で、どのテーブルが主で、どのテーブルが従なのか。その関係性を理解し、正しくER図を頭の中で組み立てる力が必要です。たとえば、返品テーブルと売上テーブル、売上明細テーブルとの関係性は以下のように成り立ちます:
- 1つの売上に対して、複数の売上明細がある(1対多)
- 1つの売上に対して、返品が発生する(1対多)
- 1つの返品に対して、返品明細が複数存在する(1対多)
これらをきちんと把握しないと、「どこに外部キーを張るべきか」や「CASCADEを使うべきか」などの判断を誤ります。
② 実務レベルのSQL記述力
午後問題のSQL記述では、構文を正しく使えることに加え、運用上の配慮も求められます。たとえば、ON DELETE CASCADEを設定するかどうかは、業務上のデータ保持方針に関わります。単に正しく動作するSQLではなく、「なぜそのSQLでなければならないのか」を説明できるレベルの理解が必要です。
③ 業務文脈の解釈力
問題文の中には、業務上のルールや背景が細かく記載されています。たとえば「返品理由によっては売上を取り消さずに残す」や「返品された商品は在庫に戻される」といった記述です。こうした文脈を理解せずに設問に答えると、単純なミスを引き起こしやすくなります。午後問題では、「業務的に妥当かどうか」までを考慮したうえでSQLや設計を選択する姿勢が問われているのです。
【講座紹介】午後問題に強くなるデータベーススペシャリスト試験講座とは?
午後問題の対策は、「慣れ」や「過去問をこなす」だけでは限界があります。そこで、注目されているのが【データベーススペシャリスト試験講座】です。この講座は午後問題で問われる「実務レベルの知識」「文脈解釈」「SQL実装力」を、段階的に、かつ体系的に鍛える内容となっています。
本講座の最大の特長は、「ただ答えを覚えるのではなく、設計やSQLの“理由”を理解する」点にあります。これにより、初見の問題にも柔軟に対応できる応用力が身につきます。
試験合格だけでなく、実務にも直結
試験対策のみに特化した教材は、「合格したけれど現場では通用しない」という結果を生みがちです。しかしこの講座では、実際の業務で求められるスキル(例えば:制約付きテーブル作成、正規化の判断、外部キーの設計など)を通して学習を進めます。そのため、試験対策としてはもちろん、合格後に待ち受けるプロジェクトでも即戦力として活躍できる土台が築けます。
PDF教材と動画で徹底学習
講座には、読みやすく視覚的に整理されたPDF教材と、専門講師による動画解説がセットで含まれています。PDFでは、午後問題の頻出パターンや設計パターンを実例つきで解説。動画では、実際の問題を題材にしながら「どこを読み取るべきか」「どのように設計を考えるべきか」など、講師の思考プロセスを学ぶことができます。さらに、実務経験が少ない方にも理解しやすいよう、業務背景の解説や、システム設計の観点も盛り込まれているのが特徴です。
一部公開!午後問題対策の演習に挑戦
実際に講座で扱っている演習問題の一部を抜粋してご紹介します。午後問題の雰囲気を感じていただければと思います。
外部キー制約の基本をおさらい
CREATE TABLE 返品 (
返品番号 INTEGER PRIMARY KEY,
売上番号 INTEGER UNIQUE NOT NULL REFERENCES 売上(売上番号),
返品日付 DATE NOT NULL,
理由 VARCHAR(100) DEFAULT NULL
);
解説:この問題は、売上番号
が「売上」テーブルに存在するデータであることを保証する外部キー制約を含んでいます。午後問題では、「整合性を保つためにどのような制約を設けるべきか」という視点が問われます。
参照制約の削除オプションを指定する
REFERENCES 売上(売上番号) ON DELETE CASCADE
解説:これは「売上」テーブルの行が削除された際に、その売上に関連する「返品」データも連動して削除されるように設定する構文です。本試験では、このようなオプションの選定理由を問う設問が出題されることがあります。
複合主キー+複合外部キーの演習
CREATE TABLE 返品明細 (
返品番号 INTEGER,
返品明細番号 INTEGER,
売上番号 INTEGER NOT NULL,
売上明細番号 INTEGER NOT NULL,
PRIMARY KEY(返品番号, 返品明細番号),
FOREIGN KEY(返品番号) REFERENCES 返品(返品番号),
FOREIGN KEY(売上番号, 売上明細番号) REFERENCES 売上明細(売上番号, 明細番号)
);
解説:複数の項目を主キーとして指定する「複合主キー」、およびそれを別のテーブルから参照する「複合外部キー」の典型例です。午後Ⅱでよく出題されるため、確実に理解しておきたい構文です。
講座を受講するメリット
本講座には、午後問題で高得点を狙うためのエッセンスが詰まっています。特に、以下の点が大きなメリットです。
- 実践的な演習を通じて、手を動かして学べる
ただ読むだけではなく、自分の手でSQLを記述する演習が豊富に用意されています。 - 講師による丁寧な解説で、思考法を学べる
なぜそのSQLを書くのか、なぜその設計が適切なのか。講師が論理的に解説してくれるので、理解が深まります。 - 模擬問題で自分の実力を確認できる
本番形式の模擬問題が用意されており、受験前の総仕上げに最適です。 - 合格後も役立つ知識が得られる
講座で学ぶ内容は、データベースエンジニアとして現場でも必要とされるスキルそのもの。合格後も無駄になりません。
まとめ
午後問題でつまずいている方の多くは、「知識不足」ではなく「設計力・読解力・実装力のバランスが崩れている」ことが原因です。だからこそ、単なる暗記や過去問の繰り返しだけでは限界があります。
【データベーススペシャリスト試験講座】は、午後問題で得点するための本質的な力を段階的に鍛える講座です。体系的な教材と実践的な演習、そして論理的な解説を通じて、合格だけでなくその先のキャリアにもつながるスキルを身につけることができます。
午後問題で「何をどう勉強すればよいか分からない」と感じている方は、まずは講座の演習に触れてみてください。きっと、自分の弱点と向き合うきっかけになります。