新入社員必見!ビジネスメールの基本とマナー【例文付き】

新入社員の皆さんにとって、ビジネスメールは最も基本的なコミュニケーションツールの一つです。正確で適切なメール対応ができるかどうかは、第一印象を左右します。

この記事では、ビジネスメールの基本とマナーから注意点、さらに万が一ミスをした場合の対処方法まで詳しく解説します。これを読んで、安心してメール対応を始めましょう!

ビジネスメールの基本

まず、ビジネスメールの基本的な構造を押さえておきましょう。以下の順序を守ることで、相手に分かりやすく丁寧な印象を与えることができます。

件名は明確に:件名はメールの内容がひと目で伝わるよう、簡単でわかりやすく記載します。例えば、「会議の日程変更のお願い」や「新商品のご案内」といった、具体的で分かりやすい表現が大切です。
宛名と挨拶文:メールの冒頭には必ず宛名と挨拶文を入れます。宛名は「株式会社〇〇 営業部 〇〇様」、挨拶文は、例えば「いつもお世話になっております。〇〇商事の△△です。」といった形式が一般的です。
本文は簡潔に:本文は要点を押さえた簡潔な文章を心がけます。長文を避け、適切に段落を分けることで、読みやすくなります。また、敬語は正しく使い、相手に敬意が伝わるよう丁寧な表現を心がけましょう。
結びの言葉と署名:最後に、感謝の気持ちやお願いを述べたうえで、署名を記載します。

ビジネスメールの具体的な書き方

上記の基本構成に基づき書いていくと、以下のようになります。

件名
10月会議の日程調整について

宛名と挨拶文
株式会社〇〇
営業部 〇〇様

いつもお世話になっております。〇〇商事の△△です。

本文
今月の会議日程についてご相談させていただきます。
以下の候補日でご都合はいかがでしょうか。

  • 12月13日(金)10:00~
  • 12月18日(水)13:00~

お忙しいところ恐れ入りますが、ご都合をお知らせいただけますと幸いです。

結びの言葉
ご回答をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。

〇〇商事 営業部 △△△△
電話番号:000-0000-0000
メールアドレス:xxxx@xxxx.co.jp

新入社員は挨拶メールが重要

入社後の挨拶はとても大切です。社内では、配属先のメンバーや上司、先輩に挨拶をすることで、良い関係を築けます。また、挨拶を通じて自然にコミュニケーションが生まれ、仕事や社内の情報共有がスムーズになり、早く職場に馴染むことができます。

社外に対しても上司や先輩から引き継いだ取引先への挨拶は大切です。挨拶をしないと、マナーを欠いていると思われ、今後の取引に影響が出ることもあります。引継ぎ後は、できるだけ早く挨拶をするよう心がけましょう。

挨拶メールのポイント

好印象につながる挨拶メールのポイントをまず押さえておきましょう。

件名:自分が誰であるかを明確にし、挨拶メールだとわかるようにします。

書き出し:社内向けか社外向けかに合わせて、簡単な挨拶を入れます。
自己紹介:自分がどんな人物か、相手がイメージしやすいように簡潔に紹介します。
結び:これからの仕事に対する意気込みを伝えます。
署名:自分の所属先を記載します。

入社挨拶メールの例文

新入社員が挨拶メールを作成する際、どんな内容を書けば良いのか迷うこともあるでしょう。そのため、社内向けと社外向けに分けた挨拶メールの例文をご用意しました。

以下の例文は基本的な内容となっていますので、ご自身の状況に合わせて書き換えてみてください。

【社内向け挨拶メール】

件名
入社のご挨拶 〇〇部の皆様/△△△△(自身のフルネーム)

本文
〇〇部の皆様

はじめまして。
このたび、〇月〇日付で〇〇部に配属されました△△△△と申します。

本来であれば直接ご挨拶すべきところ、まずはメールでのご挨拶となりますことをお許しください。

私は〇〇県出身で、今年3月に〇〇大学〇〇学科を卒業いたしました。
今回〇〇部に配属され、皆様とご一緒に仕事ができることを大変嬉しく思っております。

趣味は〇〇です。
まだまだ社会人として未熟ではありますが、一日でも早くお役に立てるように、全力を尽くしてまいります。

至らない点も多いかと思いますが、ご指導いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

〇〇部△△△△(フルネーム)

【社外向け挨拶メール】

件名
ご挨拶 〇〇株式会社〇〇部/△△△△(自身のフルネーム)

本文
〇〇株式会社
△△△△様(フルネーム)

平素より大変お世話になっております。
このたび、4月1日付で〇〇商事株式会社〇〇部に着任いたしました、(自身のフルネーム)と申します。

貴社は当社にとって重要なお取引先と伺っております。
一日でも早く業務に慣れ、貴社のお力になれるよう全力で取り組んでまいりますので、ご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

まずはメールにて恐縮ではございますが、着任のご挨拶を申し上げます。
ご不明点やご要望がございましたら、どうぞお気軽にお声がけください。

今後ともよろしくお願いいたします。

〇〇商事 営業部 △△△△
電話番号:000-0000-0000
メールアドレス:xxxx@xxxx.co.jp

メールの誤送信などのミスとその対処法

ビジネスメールでは、誤送信が大きな問題になることがあります。万が一誤送信などのミスをしてしまった場合に備え、その対処法を事前に確認しておくことが大切です。

まず、新入社員によくあるメールでの失敗例と、その対処法を見ていきましょう。皆さんも、以下のようなメールの失敗を経験したことがありませんか?

新入社員の「メールあるある失敗談」

●ケース1:誤送信

事例:上司に送るつもりが、取引先に誤って送信してまった。
対処法

  1. すぐに上司に報告し、指示を仰ぐ。
  2. 取引先に謝罪メールを送り、不要であれば削除を依頼する。

●ケース2:添付漏れ

事例:「資料を添付します」と書いたが添付していなかった。
対処法

  1. 気付いたら即座に追加メールを送り、事情を説明する。
  2. 件名に「資料再送」と明記する。

●ケース3:複数の宛先に一斉送信

事例:「CC」と「BCC」を混同し、宛先が全員に公開されてしまった。
対処法:「CC」と「BCC」の違いを再確認しておく。

メール誤送信の対処法のポイント

  1. 迅速に連絡する
    誤送信に気づいたら、すぐに相手に連絡を取りましょう。電話での連絡が最も効果的ですが、メールでも構いません。
  2. お詫びのメールを送る
    誤送信した内容を明記し、相手に開封せずに削除してもらうようお願いするメールを送ります。

お詫びメールの例文

件名
【重要】誤送信のお詫び

本文
株式会社〇〇
営業部 〇〇様

いつもお世話になっております。XX商事の〇〇です。
先ほどお送りしましたメールは、宛先の入力ミスにより、〇〇様に誤ってお送りしてしまいました。お手数ですが、開封せずに、そのまま削除していただけますでしょうか。

今後はこのようなことがないよう、送信前の確認を徹底いたします。誠に申し訳ございませんでした。
引き続きよろしくお願いいたします。

メール作成時および送信時に意識すべき3つのポイント

  1. 一読で分かる文章を心掛ける
    長すぎる文章や曖昧な表現は、相手に負担を与えます。一度読んで内容が理解できるよう、簡潔で具体的な言葉を選びましょう。悪い例:「資料を確認いただき、必要であればフィードバックをお願いします。」
    良い例:「添付資料をご確認の上、〇月〇日までにコメントをいただけますと幸いです。」
  2. 相手の立場で考える
    メールの受け取り手が読みやすいかどうかを常に意識しましょう。自分本位な表現や情報不足は避け、相手が求める情報を明確に伝えることが大切です。
  3. メール送信のタイミング
    深夜や早朝にメールを送るのは避けるべきです。受信通知が相手に不快感を与える可能性があります。
    急ぎであれば、件名に【至急】と記載し、要件を簡潔に書くと良いでしょう。
    例:件名【至急】〇〇プロジェクトの進捗報告のお願い

ミスを未然に防ぐためのチェックリスト

メール送信前に以下のポイントを確認する習慣をつけるとよいでしょう。

  • 宛先と敬称の確認
    間違った宛先や敬称は大きな失礼につながるため、送信前に必ず見直しを徹底しましょう。
  • 件名が内容に即しているか
    件名だけで要件が伝わるかを確認してください。
  • 添付ファイルの有無
    特に「~を添付します」と記載した場合、添付ファイルは必須です。
  • 誤字脱字がないか
    自分では気付きにくい場合があるので、一度声に出して読んでみるのも有効です。
  • メールのトーン
    急ぎすぎて攻撃的な印象を与えていないか、確認が必要です。

まとめ

新入社員としてビジネスメールを書く際には、基本的なマナーを守ることが重要です。件名や宛名、挨拶文、本文の構成をしっかりと理解し、誤送信や誤字脱字に注意を払いましょう。万が一ミスをしてしまった場合でも、迅速かつ誠実に対応することで、信頼を回復することができます。本記事を参考にして、ビジネスメールを効果的に活用していきましょう。