【TOEIC】履歴書に書くのは何点から?迷わず書ける就活・転職向けガイド

TOEICは、就職・転職活動で英語力を示す代表的な指標です。しかし、基準が明確に分からず、「履歴書に書ける点数は何点からなのか」「企業はどう評価するのか」「点数が低いときはどうすべきか」といった疑問がつきものです。特に、就活中の学生や20代の転職準備層、さらには英語初心者にとって、TOEICをどう扱えばよいのかは大きな悩みになりがちです。

本記事では、履歴書に書ける基準から評価ポイント、書き方、必要に応じた学習方法までを一つずつ整理して解説します。

目次

履歴書に書くなら:TOEIC点数の基準

履歴書に記載する点数の目安、就活と転職での違い、そして種類ごとの扱われ方についてまとめます。自分の点数がどのように評価されるのかを知ることで、履歴書への記載判断がしやすくなります。

TOEICは何点から履歴書に記載するべきか

履歴書に書くラインとしてよく挙げられるのは「600点前後」です。これは大学生の全国平均をやや上回るラインであり、英語の基礎力があると評価されやすい水準です。

ただし、600点が絶対的な基準ではなく、職種や企業の求めるレベルによって「アピールになるかどうか」は変わることを知っておくべきです。たとえば事務職や一般営業職では600点から十分に評価対象になりますが、外資系や商社などでは700〜800点程度を期待される場合もあります。

就活と転職で基準が変わる理由

就活では、点数の絶対値よりも伸びしろ・学習意欲を重視される傾向があります。一方で転職では、実際に仕事で英語を使う場面を想定して判断されるため、より明確な点数ラインが求められます。

  • 就活
    • 多少低くても「最近受験している」「伸びている」が評価される
    • スコアと同時に継続性が見られやすい
  • 転職
    • 求人票に条件が記載されるケースがある
    • 実務での即活用が前提のため一定ラインが必要

この違いは、「学生には潜在能力」「転職者には即戦力」を期待しているためです。

記載の可否が分かれるTOEICの種類と特徴

TOEICには複数の種類がありますが、履歴書に記載されることが多いのはL&R(Listening & Reading)です。受験者が多く企業認知度が高いため、書類選考での評価指標として適しています。

対してS&W(Speaking & Writing)は実践的な英語力を示せるため、外資系企業や国際部門など英語を使用する部署では評価されやすい特徴があります。

一方、初級者向けのTOEIC Bridgeはビジネスの文脈では評価されにくく、履歴書に書くメリットは限定的です。

企業はTOEICをどう評価しているか

ここからは、企業側がどのように点数を判断しているのかを具体的に整理します。多くの企業ではTOEICを「英語力の証明」というよりも、「学習習慣」や「職務への適性」を推測する指標として扱っていることが特徴です。

主に見られるポイントは下記の3つです。

企業が見る項目 内容 応募者にとっての意味
スコアの絶対値 600 / 700 / 800 など 業務に必要な英語力を満たしているかを判断
受験の新しさ 受験年月 最近の点数ほど評価が高い。学習継続性を示せる
伸びしろや成長度 過去スコアとの比較 就活では特に「伸びた」事実が評価されやすい

採用担当が知りたいのは実務での「使える度合い」

採用担当者はTOEICを、単なる点数ではなく「実務でどの程度英語が使えるか」の判断材料として捉えています。たとえば、メールの読み書きが中心の職場ではリーディング力が重視され、海外との会議が多い部署ではリスニングやスピーキング力が求められます。L&Rは基礎力、S&Wは実務力として見られることを理解しておくと、応募先に合わせたアピールがしやすくなります。

履歴書での正しい書き方

履歴書にTOEICを記載する際は、形式と情報量が選考担当者の理解を左右します。ここでは書き方の基本と、点数が低い場合の工夫、さらに記載すると評価が高まる補足情報について解説します。

TOEICの正式な表記と記載例

履歴書では、以下のように正式名称で記載するのが基本です。

免許・資格
20247TOEIC Listening & Reading Test ○○点 取得
202510TOEIC Speaking and Writing Tests ○○点 取得

ポイントは、

  • 正式名称で書く
  • 受験年月を添える
  • L&R と S&W を分けて記載する

複数のスコアを持っている場合は、最新のものを優先し、それ以前の点数は記載しない方が読みやすくなります。

点数が低い場合も記載するべき?

点数が600点未満で、書くべきか迷う人も多いですが、受験したばかりで今後の伸びが期待できるケースでは記載しても問題ありません。むしろ「直近で受けていること」が学習意欲のアピールになります。また、「現在は学習を進めています」「次回受験を予定しています」といった情報を自己PRに補足すると、点数以上の姿勢が評価されやすくなります。特に、英語が必須でない職種では、高い点数でなくても学習意欲が採用担当の目に留まることがあります。

併記するならどんな情報がいい?

TOEICの点数に加えて、ビジネス英語の使用経験や、英語を使ったプロジェクト参加歴を添えると、より実務的な能力を示せます。また、オンライン英会話やeラーニングによる継続的な学習状況も記載すると、定期的なスキルアップへの取り組みの説得力につながります。

点数が足りないときの学習戦略

思うように点数が伸びないと感じるときこそ、効率的な学習方法が必要になります。社会人や学生にとって、まとまった学習時間を確保するのは難しいため、動画学習の活用が有効です。

動画学習がTOEIC対策に強い理由

eラーニングは、通勤時間やスキマ時間に学習できるため、学習のリズムを作りやすい特徴があります。また、TOEICの頻出パターンを体系的に扱っている講座が多く、学習効率が高い点が大きなメリットです。問題演習から解説、模試までを一貫して提供している教材もあるため、どの分野が弱点なのかを把握し、重点的に対策を進めることができます。また、得点が伸びやすい順序で学習を設計してくれる講座もあり、再現性の高いスコアアップが狙える点も魅力です。

初心者でも伸ばしやすい学習の進め方

初心者が短期間で点数を伸ばすには、まずリスニングから取り組むことが効果的です。TOEICではリスニングの配点が大きく、出題形式に慣れるだけでも点数が上がりやすいため、最初の成功体験につながります。その後、頻出単語と文法を固め、リーディングの読解力に移行します。

まとめ

履歴書に書けるTOEICの点数は一般に600点前後が目安ですが、職種や企業が求める基準によって評価のされ方が大きく変わります。

企業が見ているのは点数そのものだけでなく、受験時期や学習の継続性、さらには伸びしろまで含めた総合的な姿勢です。履歴書に記載する際は、正式な表記と受験年月を添え、必要に応じて英語学習の取り組みを補足することで、より説得力のあるアピールが可能になります。

点数が足りない場合でも、eラーニングを活用すれば効率的に学習を進められ、短期間でスコアアップにつなげることができます。TOEICの種類を理解し、自身のキャリア目標に合った形で活かしながら、継続して学習を進めることが、就職活動や転職活動での評価につながります。