情報システム部(情シス)の仕事内容とは?規模や業務の役割を紹介!

情報システム部(情シス)の仕事内容とは?規模や業務の役割を紹介!

現在多くの企業や団体では、IT化に積極的で導入が当たり前になってきました。

そのため、情報システムについての構築や管理は、普段の業務でも発生するものです。情報システム部は、ますます企業にとって必要性が高まりつつあります。また、新たな情報システム部門などを配置したいと考える企業や団体も多いはずです。

本記事では、情報システム部の仕事内容について解説します。情報システム部にはどのような規模や役割があるのか、より具体的に見ていきましょう。

目次

情報システム部とはなにか

情報システム部とは、企業・団体などが通信業務で使用するすべてのものを取り扱う部署のことです。
通称で「情シス」とも呼ばれるようになってきました。

今では新しいインフラとされるネットワークそのものを含めたIT機器など、業務上必要なシステムを構築・運用しています。業務にて発生する情報処理と記録、伝達事項の取り扱いも大量で複雑になってきたため、多くの企業が整備を必須と考え始めています。

情報システム部での基幹システムとは

情報システム部における基幹システムは、企業活動に直結する根幹をなす業務を担うシステムを指します。経営の基盤に関わる必要不可欠なシステムと思えばよいでしょう。

仮に製造業の場合、在庫管理、受注・販売管理、会計などは必須の仕事内容にあたり、これらの確実な処理や管理のために、必要なシステムを構築し運用する必要があります。

どのような業界・企業にも共通した点から見れば、人事労務、財務会計などの管理システムも基幹システムの一部です。

情報システム部での業務システムとは

情報システム部における業務システムとは、日々の業務効率を上げるためのツールを中心に、営業支援や顧客管理などを取り扱うシステムを指します。業務を円滑に遂行するのに役立つシステムといえるでしょう。

具体的には、グループウェア、社内SNS、メール、チャットなどの全般であり、これらのシステムを社内で立案・構築・運用を任されているのが仕事です。

緊急時にも対応できる専門性

社内システム部の仕事内容は、毎日正しく運用されていく必要性があり、定期的に点検が必要でもあります。使用ソフトの取り扱いなどで、トラブル対応やITサポートをする側面も持っている部署がほとんどです。

どうしてもIT機器やシステムは、専門的知識がないと運用できません。すべての人がIT機器に強いわけではないので、使用方法や管理に迷うのも当然です。そのような緊急時にも対応するのが、情報システム部の社内での役割でもあります。

情報システム部のおもな仕事内容

情報システム部は、企業の運営に欠かせないシステム全般に関わるため、多忙な部門といったイメージも強いようです。

では、実際にどのような業務を続けているのでしょうか。ここでは、一般的な情報システム部の仕事内容を解説します。

システム企画業務

システム企画の仕事内容とは、企業の課題を解決するシステムを構築するため企画・立案することです。おもに経営戦略部門・経営企画部門・経営会議などで決定された経営戦略や事業計画に基づいていきます。

決定事項を踏まえながら、何をどのようなシステムに変換していくのか範囲を考えながら、その構築にかかる計画立案から導入までを決め、予算の策定・セキュリティポリシー・ITガバナンスなどの取り組みまでをする仕事です。

システム開発・運用・保守業務

システム企画業務にて立案されたITシステム開発の実施、更新や保守を受け持つのも情報システム部の役目です。

システム整備と正常稼働の確認と運用、トラブルサポート、ヘルプデスク、仕様変更などの対応も含まれます。もし、年中無休で24時間稼働のシステムであれば、監視や点検などを交代勤務でおこなうことも考えられるでしょう。

そのため、多忙な部署というイメージで映ってしまいます。近年では、業務体制そのものが見直されて、アウトソーシングも積極的です。

インフラ周辺の管理と保守業務

社内ITインフラの安全な稼働を見守るのも、情報システム部の仕事内容です。
PCを中心にサーバー・プリンターなどのIT機器について導入・設定・設置の計画と実施を仕切ります。

必要に応じた場合には、変更や更新をすることになるでしょう。その企業の従業員が公平にIT環境を利用するため、ネットワーク設定・MS Officeやグループウエアのインストールなど、標準化できる状態にして貸与するための準備業務です。

大企業になればなるほど大掛かりになるため、近年では、アウトソーシングするケースが増えています。

サポートデスクおよびヘルプデスク業務

業務上でパソコン操作・システム利用で不具合が発生した場合、情報システム部がサポートの窓口として機能することがあります。例えば、プリンターの印刷ができなくなった時の処置や、マウスの反応が悪くなったという問い合わせへの対応や、システム改善要望など幅広い仕事内容です。

近年では、各部署にてパソコンキーマンを育成する動きも活発で、ちょっとしたIT周辺機器の簡単な問い合わせには、各部署内で対応できるようにもなってきました。

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情報システム部の形態シチュエーション

情報システム部といっても、実情では、会社規模により仕事内容や業務分担に差があります。上場する大企業での情報システムと、中小企業の情報システムでは取り扱う情報量も違うことでも明らかです。

ここでは、情報システム部のシチュエーションによるさまざまな形態について解説していきます。

ひとり情シス

ひとり情シスとは、個人専任で情報システムを担当している形態です。
おもに小規模な企業では、情報システム部門自体が存在しないか担当できる人物が一人というシチュエーションが考えられます。

ひとり情シスはデメリットが多く、セキュリティ対策や業務効率において不十分なままになりがちです。管理・運用の負担が、個人に集中することでリスクとなります。

複数情シス

複数情シスとは、数人の人員によって情報システム部に該当する業務形態になっているシチュエーションです。複数の情報システム部門の業務を振り分けて運営するので、先述のひとり情シスよりはリスク負担が分担されます。

おもに中企業が中心ですが、まだまだ大企業でも見られる形態です。

兼任情シス

兼任情シスとは、情報システム業務を他の業務を兼任している形態です。企業内に情報システム部門を配置していないため、他部署のスタッフが通常から兼務するシチュエーションになっています。

また、ひとり情シスの企業も同様で、他の業務と兼ねているケースが考えられるでしょう。

アウトソーシングなどの別会社の独立体制

大企業の中には、情報システム業務をそのままアウトソーシングしているシチュエーションも目立ちます。その場合は、情報システム部門が完全独立した状態といえるでしょう。

企業側からは業務上で必要な材料を提供し、IT関連の全工程を任せる場合を指します。システムが標準化でき負担軽減になり、本来の事業に注力できるのがメリットです。

情報システム部と社内SEとの違い

情報システム部の仕事内容は、よく社内SEと比較され類似しているように思われます。

しかし本来は、双方には違いが見受けられるのです。では、情報システム部と社内SEとの業務の違いについて解説します。

そもそも社内SEとはなにか

社内SEとは、ある企業内にて、システムエンジニアの役割を担う人物のことです。主に企業内のIT基盤を構築・運用・保守を担当します。

基幹システム・業務システムにも卓越していて開発・運用ができる人材です。通常稼働中のネットワークやサーバーを管理することや、セキュリティー対策なども業務としておこなっています。ITソリューションを通じた他部署とのコミュニケーションにも関わり、業務効率化や生産性向上のシステム改善などもする業務です。

こうして一見すると、情報システム部と何が違うのかは分かりづらく思われますが、双方の決定的な違いは、その定義にあります。

情報システム部と社内SEの決定的な違い

情報システム部と社内SEとでは、IT環境を支える役割と業務の本質においては同じものと考えてもよいでしょう。しかし、定義や業務範囲は明確に違いがあります。

まず、情報システム部という名称は、企業内でのITシステムに関する部署や組織の総称のようなものです。ある企業内の情報システム部に所属するのが、通称「社内SE」と呼ばれる人々とされています。

つまり、社内SEとはエンジニア個人のことを指すのです。

また、双方を比べると業務内容に違いがあります。
情報システム部とは、企業全体のIT戦略の立案と企画、運用・保守、予算管理、セキュリティー対策といった広義な業務に就く部署です。その中に所属する社内SEは、システム開発、運用・保守に特化した仕事をしています。

情報システム部は、経営戦略や予算管理、プロジェクトマネジメントといったビジネススキルも求められるのに対し、社内SEは、プログラミングスキル、システム開発のノウハウなどのITの専門性が問われるのです。

ただし、それらの役割分担などは、企業の規模や組織の方針で異なり、明確な線引をしていない企業もあります。

情報システム部の今後の業務の役割

2019年4月より「働き方改革関連法」が施行されました。
労働環境の在り方が問われ、多くの企業では社員の働き方を見直す姿勢が伺えます。IT関連の職場は、その最先端といっても過言ではないでしょう。

クラウドサービスを導入する企業も増え、急速に仕事の進捗状況が変化してきています。そのような背景を考えて、情報システム部門には今後どのような役割が必要となるのかを考えてみましょう。

先進的ITツールの共有可能な仕組みづくり

情報システム部は、ますますDXを重視していくことになります。しかし、先進的ITツールは、まだ個人の理解度が追いつかない点などが浮上し、十分に活用できるかどうかに個人差が出ている現状です。

例えば、ツールの具体的な取り扱い方や業務プロセスへの実践的な適用ができないといった問題を抱えています。現場が混乱する前に一刻も早く対処しないと、思わぬ事態に陥ることもあるでしょう。

DX推進の際に考えるべき点は、社風の見直しと最先端ツールへの理解です。業務プロセスや職場の風土自体が、旧態然としたまま新しいものを受け入れない姿勢では、何をやっても上手く運用できません。意識改革に向けたコミュニケーションが不可欠です。情報システム部門が企業を先導していくつもりで、業務変革していく役割が求められます。

業務プロセスの見直し

先にも触れたように、ITの活用を通じて業務プロセスを変革する役割が求められます。企業が抱えている課題、ビジネス環境の変化などへ、自ら提案しながら改善と変革が欠かせません。

業務プロセスを今まで以上に洗練する企業こそ、現代では求められています。その役割の大部分を情報システム部が担っていて、最大限に活用できる状態を常に保つ努力が必要となります。

情報システム部のこれからの課題

情報システム部門は比較的新しい部署でもあるため、まだいくつかの問題を抱えています。徐々に企業の重要なポジションとして確立してきましたが、これから解決すべき問題としては、以下のような内容が考えられるでしょう。

人材の確保

IT系の職場では、多くの場合人材不足に悩まされています。それは情報システム部でも同様で、かなり深刻な問題です。例えば、ひとり情シスのシチュエーションに委ねる企業などは著しいものと考えられます。基幹システムや社内インフラ完備などを、一切合切を1人の担当者がこなす現状です。

とくにスタートアップ・小規模企業・零細企業は厳しい状態にさらされています。離職者が目立つ企業だとしたら、なおさら人材確保が困難で疲弊しているのです。

業務過多の改善

情報システム部は、ヘルプデスク業務やサポートも併行するため、業務過多に陥りやすいデメリットがあります。PCやサーバーなどの使用に関する打ち合わせや問い合わせに対応しなくてはなりません。

いつ、ハード面でのトラブルが起こるかもわからないため、点検や保守にも時間をかけることになります。業務過多が続いて残業が自然と増える傾向があるのです。

ただでさえ人手不足な上、従業員が辞めてしまうような問題もあり得るでしょう。新たな人材確保もままなりません。
業務過多について真摯に受け止め、対策を練る必要性があります。

社内での正当な理解

情報システム部の社内評価が低い場合、すぐにでも意識改革が必要です。IT化やDX推進などは、まだまだ重要性や価値への理解が乏しい企業もあります。予算を割いてもらえない情報システム部も少なくないでしょう。営業や企画開発などは売上に直結するため経営層は注力してくれますが、情報システム部の多くはその域に達していないといえます。

原因は、上層部の高齢化や伝統を重んじる家族企業が、固定概念のまま維持しているからです。ITに対する抵抗感があり疎い人たちが実権を握り、ITに関する投資を拒んでいる現状です。

情報システム部の仕事内容は、利益に直結しないイメージで見えにくいため、改善・改革が後回しにされていると、徐々に遅れを取っていきます。

まとめ

現代企業の定義として、IT化は命題となってきました。そのため、ITシステムに精通した部署が社内に配置されることは必然です。
情報システム部は、まさに最先端の仕事内容を抱えて稼働しています。

効果的にIT戦略を練りつつ、課題解決への取り組みにも力を注いでいる部署です。人手不足や業務過多など、一社単体では解決できない深刻な悩みを抱えつつ、業務システムの運用・保守、ヘルプデスク業務など、重要なポジションとされています。