【AWS認定資格】出題傾向から攻略!CLF-C02合格法

AWS認定資格

AWS認定資格は、クラウド時代の“実力証明”として、世界中のエンジニアやIT関係者から注目を集めています。その中でも、AWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C02)は、AWS学習の入り口として位置付けられる入門資格です。

本記事では、Webエンジニアとしてインフラ知識を広げたい方を対象に、CLF-C02試験の対策方法を徹底解説します。AWS未経験でも合格を目指せるように、試験範囲の全体像から、実践的な動画講座、効率的な学習ステップまで具体的に紹介していきます。

さらに、試験後のキャリアに役立つ「AWS認定資格の全体構造」も解説し、次のステップへの道筋も見えるよう構成しています。

「クラウドって難しそう」「インフラは自分に関係ない」と思っていたWebエンジニアこそ、今こそCLF-C02を通してクラウドの第一歩を踏み出す好機です。

資格を“取ること”ではなく、“使えるスキル”に変えることを目標に、一緒に学んでいきましょう。

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目次

AWS認定資格とは?全12種の概要と分類

AWS(Amazon Web Services)は、世界中の企業や個人にクラウドコンピューティングサービスを提供しているグローバルリーダーです。そのスキルを証明する手段として注目されているのが「AWS認定資格」です。これらの資格は、クラウド技術の理解度や実務能力を客観的に証明できるため、キャリアアップや転職、社内評価において非常に有効です。

入門から上級までの資格体系

AWS認定資格は、大きく次の4つのレベルに分類されます。

  • Foundational(基礎レベル):クラウド初心者向け(例:Cloud Practitioner)
  • Associate(アソシエイトレベル):1年以上の実務経験者向け(例:Solutions Architect Associate)
  • Professional(プロフェッショナルレベル):複雑な設計・運用ができる中〜上級者向け
  • Specialty(専門レベル):特定分野に特化した専門家向け(例:Security, Machine Learning)

この構造により、自分のレベルや目的に応じて適切な資格を選べるようになっています。

認定レベルごとの特徴と代表的な資格

各AWS認定資格は、レベルごとに対象者や目的が明確に設計されています。以下の表では、それぞれのレベルに対応する「対象者」「取得目的」「代表的な資格」を一括で確認できます。

レベル 主な対象者 目的 代表的な資格名(コード)
Foundational 初学者、非エンジニア、営業・企画職向け AWSの全体像を理解し、クラウドの基本を押さえる AWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C02)
Associate 開発者、インフラエンジニア、技術職新任者 実務レベルでAWSサービスを扱える能力を証明 AWS Certified Solutions Architect – Associate(SAA-C03)
AWS Certified Developer – Associate(DVA-C02)
AWS Certified SysOps Administrator – Associate(SOA-C02)
Professional 複雑なAWS環境を設計・運用する上級エンジニア エンタープライズ環境での高度な対応力を示す AWS Certified Solutions Architect – Professional(SAP-C02)
AWS Certified DevOps Engineer – Professional(DOP-C02)
Specialty 分野特化型エンジニア セキュリティや機械学習など、特定分野の専門性を証明 AWS Certified Advanced Networking – Specialty(ANS-C01)
AWS Certified Data Analytics – Specialty(DAS-C01)
AWS Certified Database – Specialty(DBS-C01)
AWS Certified Machine Learning – Specialty(MLS-C02)
AWS Certified Security – Specialty(SCS-C02)

CLF-C02とは?Cloud Practitioner試験の全体像

AWS認定資格の中で最も入門的な立ち位置にあるのが「AWS Certified Cloud Practitioner」、通称 CLF-C02 です。この資格は、AWSクラウドの基本的な概念・サービス・セキュリティ・価格体系などを理解し、業務に活かせるようになることを目的としています。

旧バージョンとの違いとアップデートポイント

CLF-C02は、以前のCLF-C01に比べて内容が刷新されています。特に次のような変更が加えられました。

  • より実務に即した内容にシフト:Cloud Questなどの実践教材との連携強化
  • 新サービスや機能に対応:セキュリティ機能やコスト管理ツールの理解が重視
  • 問題文の日本語表現が明瞭に:非ネイティブでも誤解が生じにくい設問構成に改善

このため、以前の情報で学習しているとギャップが生まれる可能性があります。必ず「CLF-C02」対応の教材を利用しましょう。

出題範囲と試験の形式

CLF-C02は、以下の4つの領域から出題されます。

  1. クラウドの概念(約24%)
  2. セキュリティとコンプライアンス(約30%)
  3. クラウドテクノロジーとサービス(約34%)
  4. 請求と価格設定、サポート(約12%)

試験概要:

  • 試験時間:90分
  • 問題数:約65問(選択式)
  • 試験形式:オンライン(自宅受験)またはテストセンター
  • 合格点:700点(100〜1000スケール)

CLF-C02に出る重要キーワード総まとめ

CLF-C02では、AWSの基礎知識を広く浅く問われますが、中でも頻出する概念やサービスはある程度決まっています。このセクションでは、実際の模擬問題や公式ガイドに基づいて、出題率の高い重要キーワードをカテゴリ別に整理しました。

試験直前のチェックリストとしても活用できます。

CLF-C02 キーワードまとめ

出題頻度が高い用語・サービスの要点整理

クラウドの基本概念
  • 可用性(Availability)
  • スケーラビリティ(Scalability)
  • 弾力性(Elasticity)
  • 変動費モデル(CapEx → OpEx)
  • セルフサービス型プロビジョニング
責任分担モデルと認証管理
  • 責任共有モデル(Shared Responsibility Model)
  • AWS: 基盤 / ユーザー: データ・IAMなど
  • IAM(Identity and Access Management)
  • MFA(二要素認証)、ポリシー、ロール
  • Amazon Macie、CloudTrail、GuardDuty、Inspector
よく出る主要サービス一覧
サービス名用途・目的
Amazon EC2仮想マシンによるコンピュートリソース
Amazon S3オブジェクトストレージ
Amazon RDSリレーショナルDBのマネージドサービス
AWS Lambdaサーバーレス関数実行
CloudWatch監視とアラート通知
AWS Organizationsアカウントの一元管理
Trusted Advisorコストとセキュリティの最適化アドバイス
費用管理と請求
  • オンデマンド / リザーブド / スポットの違い
  • Savings Plans、Cost Explorer、Budgets
  • Trusted Advisorによるコスト削減提案

この一覧は、試験前日の確認や復習タイムにも活用できます。
「全部覚えよう」とするのではなく、関連サービスどうしの違いや使い分けにフォーカスして覚えるのが合格への近道です。

初学者向け!CLF‑C02おすすめ動画リソース3選

AWS認定資格

効率よく学ぶために、以下の3つは組み合わせて使うのがおすすめです。無料・有料ともに利用できます。

① e‑JINZAI「AWS Certified Cloud Practitioner 試験対策講座」

  • 動画数:42本/総再生時間:約573分
  • 特徴:クラウドコンセプトからWell‑Architectedフレームワーク、セキュリティ・料金まで一通りを網羅。事例を交えた実践的な理解に重点を置いています。
  • ポイント:一括買い切りとオンデマンド視聴が選択可能で、自分のペースに合わせて学習できます。

② AWS公式 Skill Builder:Cloud Practitioner Essentials

  • 形式:無料の日本語e‑ラーニング
  • 内容:AWSエキスパート構成による体系的学習。初心者に必要な全体像・試験範囲を押さえるのに最適。
  • おすすめ理由:AWS公式の信頼性・理解の正確性・初学者視点の解説が魅力。

③ YouTube「Cloud Practitioner FULL Course for Beginners」

  • 累計約10時間の無料動画
  • 特徴:英語ですが、実演・画面共有付きで効率的に理解できる構成。
  • 使い方:セクションごとに視聴し、気になったポイントをSkill Builderやe‑JINZAI講座で補完するのが効果的です。
推奨活用パターン
学習用途 リソース
全体像を把握 AWS Skill Builder
用語や背景知識の定着 e‑JINZAI講座
実践イメージの強化 YouTube動画(画面解説付き)

合格に必要なスコアと難易度の現実

CLF-C02は「基礎レベル」とされていますが、決して油断できる内容ではありません。特に、セキュリティや課金体系、IAMポリシーといった業務経験のない人には馴染みにくい内容も含まれます。

しかし、動画講座などを活用して「用語と概念の関連性」を視覚的に理解することで、初学者でも十分に合格可能です。逆に、独学で書籍だけに頼ると理解に時間がかかる傾向があります。

合格戦略:効率的な学習ステップとスケジュール例

CLF-C02は、適切な教材と計画的な学習で2週間程度での合格も可能です。以下に、最も効率的かつ再現性の高い学習ステップを紹介します。

【1日目〜3日目】:全体像をつかむ
  • 動画講座を流し見してAWSの世界観を理解
  • 試験ガイドを読み、出題領域を把握
【4日目〜7日目】:分野ごとにインプット
  • サービスごとの機能・ユースケースを整理
  • クラウドの特長、セキュリティ、請求体系などをノート化
【8日目〜10日目】:問題演習&復習
  • 模擬試験を1日1回+解説復習
  • 間違えた問題の分野を動画で再確認
【11日目〜14日目】:総仕上げ
  • 本番形式の問題を時間計測して解く
  • 「何を聞かれているか」を意識した読解力を鍛える

模擬試験や過去問の活用方法

  • AWS Skill Builder内の模擬試験:公式に近い問題が出題されるため、本番の感覚を養えます
  • Udemy講座付属の練習問題:セクションごとの理解度チェックに最適
  • 書籍やWebでの無料模試:最終確認として活用し、分からない部分は解説で補完

書籍+動画+模試の黄金バランスとは?

  • 動画で全体像をつかむ(最初の理解)
  • 書籍やノートで深掘り(定着)
  • 模試でアウトプット(本番対策)

この3ステップを繰り返すことで、無理なく合格ラインに達することができます。

クラウドに強いエンジニアになるための次の一手

CLF-C02はあくまで「スタート地点」。AWSの世界には、より実践的で専門性の高い資格が待っています。ここでは次のキャリアステップを提案します。

SAA(Solutions Architect Associate)へのステップアップ

  • AWSを使って設計ができる人材になるための最初の本格資格
  • EC2, VPC, RDS, S3などの主要サービスの構成や設計知識を問われる
  • 試験はCLF-C02の約2〜3倍の難易度とされるが、クラウド職種に就くなら必須

AWS資格で評価されるキャリア像とは?

  • クラウドネイティブなアーキテクチャに対応できる開発者・設計者
  • インフラと開発の橋渡しができるフルスタック志向の人材
  • セキュリティ・コスト最適化を理解した「現場目線の提案力」を持つ技術者

実務で活かすために学ぶべきこと

  • CI/CDパイプライン、モニタリング(CloudWatch)、IAMロールなどの設定
  • AWS Well-Architected Frameworkに基づく設計の考え方
  • マネージドサービスを前提としたコストと運用のバランス感覚

まとめ

CLF-C02試験は、AWS認定資格の中でももっとも基礎的な位置づけであり、クラウド初心者が体系的に知識を身につける第一歩として非常に有効です。

この記事では、CLF-C02の出題範囲と学習キーワードを整理し、試験対策のロードマップや信頼できる講座もご紹介しました。とくにeラーニング講座をうまく活用することで、限られた時間の中でも効率よく学習を進めることができます。

ポイントは「出題範囲を把握し、繰り返し演習と復習を行うこと」。AWSは用語が多く抽象的に感じる部分もありますが、図解や実例を活用しながら進めることで、自然と知識が定着していきます。

最終的には、「なぜその選択肢が正解なのか」だけでなく、「他の選択肢がなぜ誤りか」まで説明できるレベルを目指しましょう。

合格はゴールではなく、これから始まるクラウドスキル習得のスタートです。
まずはこのCLF-C02試験をきっかけに、AWSの世界を自分のペースで深めていきましょう。