公務員副業解禁!2026年の変化と懲戒回避の「38条」攻略法
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「いよいよ、公務員も副業ができる時代が来るらしい」
そんなニュースを耳にして、期待に胸を膨らませている方も多いのではないでしょうか。特に2026年は、国家公務員の兼業基準見直しが本格化し、それが地方自治体にも波及する「複業元年」とも呼ばれる節目の年になりそうです。
しかし、ここで浮かれて足元をすくわれないように注意が必要です。インターネット上には「公務員でもバレない副業」「ポイ活なら大丈夫」といった怪しい情報が溢れていますが、地方公務員法というルールの理解なしに動くのは、目隠しをして断崖絶壁を歩くようなもの。最悪の場合、懲戒処分という取り返しのつかない事態を招きかねません。
この記事では、変化する副業トレンドの最前線を整理した上で、地方公務員としての身分を守りながら、安全かつ堂々と活動の幅を広げるための必須知識を解説します。感情論ではなく、法律を味方につける賢い公務員を目指しましょう。
地方公務員法の実践
動画数|13本 総再生時間|207分
地方公務員法に基づく任用・服務・懲戒等の実務を体系的に学習。営利企業従事制限などコンプライアンス知識も深め、法令遵守に基づく適正な行政運営の実践力を養います。
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公務員の副業、2026年に向けてどう変わる?
長らく「公務員の副業は原則禁止」というのが常識でした。しかし、人口減少による労働力不足や、公務員自身のキャリア形成の多様化を受け、その岩盤規制にも風穴が開き始めています。
国から始まる「複業元年」の波
政府は公務員の兼業について、公益活動や地域貢献活動など、特定の要件を満たす場合には許可を出しやすくする方向で調整を進めています。
ここでキーワードとなるのが、「複業(ふくぎょう)」という言葉です。 従来の「副業(Sub)」が本業の片手間に行うお小遣い稼ぎを指すのに対し、「複業(Multiple)」は本業以外の活動も「第2のキャリア」として捉え、スキルアップや地域貢献を通じて本業との相乗効果を生み出す働き方を指します。
2026年4月を目処に進められている国家公務員の自営兼業基準の見直しは、まさにこの「複業」を後押しするものです。これまでは極めて限定的だった許可範囲が、NPO活動や地域課題解決など、社会的な要請が高い分野においては柔軟に運用される可能性が高まっています。
「全面解禁」ではない!勘違いしやすい落とし穴
しかし、ここで勘違いしてはいけない重要なポイントがあります。それは「全面解禁」ではないということです。あくまで「公益性があり」「公務の中立性を損なわず」「本業に支障がない」場合に限り、任命権者が許可を与えるという枠組み自体は変わりません。
YouTuberとして広告収入を得たり、単に個人的な利益のためにアルバイトをしたりすることが無条件に許されるわけではないのです。これからの時代に求められるのは、コソコソと隠れて小銭を稼ぐことではなく、自治体のルール(条例・規則)に則り、堂々と「許可申請」を出して複業を行うスタイルです。
・単純な営利目的
・本業をおろそかにする
・職務上の秘密を利用
・地域貢献や公益性
・本業へのスキル還元
・信用を高める活動
なぜ「許可」が下りない?地方公務員法38条の壁
「副業をやりたいけれど、上司に相談したら怒られそう」「そもそも何がOKで何がNGなのか、条文を読んでもよくわからない」
こう感じるのは無理もありません。地方公務員の副業を制限している最大の壁は、地方公務員法第38条(営利企業への従事等の制限)です。この条文は非常に強力で、公務員が営利企業の役員になったり、自ら営利企業を営んだり、報酬を得て事業に従事することを原則として禁止しています。
副業を阻む「3つの義務」とは
なぜこれほど厳しく制限されているのでしょうか。それは、公務員が「全体の奉仕者」であり、その職務の遂行にあたって以下の3つの原則(義務)を守る必要があるからです。
- 職務専念義務(第35条) 公務員は勤務時間中、全力を挙げて職務に専念しなければなりません。副業で疲れ果てて本業がおろそかになったり、勤務時間中に副業の連絡を返したりすることは許されません。
- 信用失墜行為の禁止(第33条) 公務員全体の信用を傷つけるような行為は禁止されています。例えば、怪しいマルチ商法に関わったり、公序良俗に反するビジネスを行ったりすることは、個人の自由では済まされません。「あの役所の職員がこんなことをしている」と噂になれば、組織全体の信頼が崩壊するからです。
- 守秘義務(第34条) 職務上知り得た秘密を漏らしてはいけません。副業先で役所の内部情報を話して利益を得るような行為は論外であり、最も重い処分の対象となります。
「バレなければいい」が通用しない理由
多くの職員が陥りがちなのが、「バレなければいい」という安易な考えです。しかし、マイナンバー制度の普及や住民からの通報、SNSでの特定など、現代において完全に隠し通すことは不可能です。無許可での副業が発覚した場合、待っているのは「懲戒処分」です。
過去の事例を見ても、数年間にわたり無許可でアルバイトをしていた職員が停職処分を受けたり、得ていた報酬の返還を求められたりするケースは後を絶ちません。最も恐ろしいのは、一度懲戒処分を受けると、その後の昇任や給与、退職金にまで長期的な悪影響が及ぶことです。「知らなかった」では済まされないのが法律の世界です。
では、どうすればこの「38条の壁」を乗り越え、適法に許可を得ることができるのでしょうか。その鍵は、実は法律の条文そのものの中に隠されています。
「バレるかもしれない」という不安を抱えたまま活動するのはもう終わりにしましょう。
「地方公務員法の実践」講座なら、服務規律や懲戒の基準を現場視点でマスター可能。
組織を納得させる「許可申請のロジック」を手に入れ、あなたのキャリアを安全に広げてください。
※自治体実務に直結したeラーニング教材です
堂々と副業するために。「法の実践」で武装せよ
では、具体的にどうすれば「許可」を勝ち取れるのでしょうか。その答えは、感情論ではなく「法的根拠」で武装することにあります。上司や人事課は「ダメと言いたい」わけではなく、「許可して問題が起きたら責任が取れない」ことを恐れているのです。
あなたの計画が地方公務員法の服務規律に違反せず、公務の信用を傷つけないことを、条文に基づいて論理的に説明できれば、許可のハードルはぐっと下がります。そこで強力な武器となるのが、eラーニング講座『地方公務員法の実践』(講師:松村 享 教授)です。
この講座は、単なる条文の暗記ツールではありません。現場を知り尽くした講師が、実務で直面する「グレーゾーン」をどう判断すべきか、その思考プロセスを解説してくれる点に最大の価値があります。具体的にどの知識が役立つのか、3つのポイントで解説します。
1. 自分の「身分」を正確に把握する(任用)
まずは大前提です。自分が「一般職」なのか「会計年度任用職員」なのかによって、適用される兼業の制限ルールは異なります。講座の「任用」セクション(Point 01)で法的地位を整理し、自分に適用される条文を正しく特定します。ここを間違えると、申請の入り口で門前払いされてしまいます。
2. 「信用失墜」のラインを論理武装する(服務)
許可申請の最大の難関は「信用失墜行為にあたらないか」という点です。講座の「服務」セクション(Point 02)では、具体的な禁止行為と判例を学びます。これにより、「私の活動は○○という理由で、法の趣旨(職務専念・中立性)に反しません」と、人事担当者が納得せざるを得ないロジックを構築できます。
3. レッドカードの基準を知る(分限・懲戒)
「どこまでやったらアウトか」というデッドラインを知ることも重要です。講座の「分限・懲戒」セクションでは、過去の懲戒事例やその量定基準を学びます。リスクをあらかじめ知っておくことで、無用なトラブルを回避し、安全圏内で活動を続けるための「転ばぬ先の杖」を手に入れることができます。
バレる・バレないで悩むより「許可される」職員へ
ここまで、法的なリスクと対策についてお伝えしてきましたが、最後に視点を少し変えてみましょう。実は、この講座で地方公務員法を学ぶことは、副業許可を得るためだけのものではありません。あなたの「公務員としての市場価値」を高めることにも直結します。
法知識はキャリアを守る「盾」になる
無許可でこっそり副業をしている職員は、常に「バレるかもしれない」という不安につきまとわれます。その心理的ストレスは仕事のパフォーマンスを低下させ、結果として人事評価を下げてしまうかもしれません。目先の数万円のために、将来の昇任や退職金を危険にさらすのは、あまりにも割に合いません。法を学ぶことは、この不安から解放される最強の「盾」となります。
副業申請は「コンプライアンス能力」の証明
これからの自治体職員には、変化する社会情勢に合わせて柔軟に、かつ適法に新しい取り組みを進める能力が求められます。副業の申請プロセスは、まさにその実践練習です。「やりたいこと(副業)」と「ルール(法律)」をすり合わせ、組織の理解を得て実現する。この調整能力は、本業の政策立案や事業推進においても極めて高く評価されるスキルです。
まとめ
副業解禁の流れは止まりませんが、それは「何でもあり」になったわけではありません。むしろ、自由が広がるからこそ、その土台となる「ルールの理解」が以前にも増して重要になっています。
- 2026年は公務員の働き方が変わる大きな転換点。
- 原則禁止の壁(38条)を越えるには、感情ではなく「法的ロジック」が必要。
- 『地方公務員法の実践』で、服務と懲戒のリアルな基準を学ぶことが最短ルート。
- 法知識は身を守る盾であり、キャリアを攻める矛にもなる。
不安を抱えたままグレーゾーンを歩くのはもう終わりにしましょう。確かな知識を手に入れて、組織からも地域からも応援される、新しい公務員の働き方を実現してください。

