【難易度や将来性で選ぶ!】おすすめの士業8選を徹底比較
士業は「一生ものの専門資格」であり、景気動向に左右されにくく、独立開業・副業など多様な働き方が可能な選択肢として注目されています。しかし、「どの資格が自分に向いているのか」「難易度と年収のバランスはどうか」「将来性はあるのか」と迷う方も多いのが実情です。
本記事では、主要な士業8種類について、難易度や将来性、メリットデメリットなどを徹底比較しました。また、目的別おすすめランキングもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
士業とは何か
士業とは、国家資格として一定の独占業務や専門性が認められた職業の総称です。弁護士や税理士のような「国家資格型」だけでなく、中小企業診断士のように登録制度を通じて専門性を証明する資格も含まれます。
- 士業には次のような魅力があります。
- 専門性が高く代替されにくい
- 収入の天井が高く、実力次第で大きく伸ばせる
- 独立開業がしやすい
- AI時代でも“判断・説明・交渉”が必要な場面が多く残る
人生100年時代において、長期的に市場価値を維持できるキャリアとして注目されているのです。
おすすめの士業8選
以下に、おすすめの士業の特徴について紹介していきます。
| 資格名 | 難易度 | 取得期間 | 年収(平均~上位) | 将来性 | 主な業務 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 税理士 | ★★★★★ | 2~5年 | 600~1,200万円 | 高 | 税務申告・会計処理・経営助言 | 数字が得意 独立志向 |
| 社労士 | ★★★★☆ | 1~2年 | 400~900万円 | 非常に高 | 労務管理・社保手続・人事制度構築 | 人事好き 対話が得意 |
| 司法書士 | ★★★★★ | 2~4年 | 500~1,200万円 | 高 | 不動産登記・商業登記・相続 | 正確・慎重 法律好き |
| 行政書士 | ★★★☆☆ | 0.5~1年 | 300~700万円 | 中〜高 | 許認可・補助金・各種書類作成 | 文書作成が得意 独立志向 |
| 中小企業診断士 | ★★★★☆ | 1~2.5年 | 600~1,200万円 | 高 | 経営コンサル・補助金支援 | コンサル志向 経営好き |
| FP(2級以上) | ★★☆☆☆ | 3~12ヶ月 | 400~800万円 | 中〜高 | 家計相談・投資・保険 | お金の相談が好き |
| 弁護士 | ★★★★★+ | 5~7年 | 800~2,000万円 | 高 | 法律相談・訴訟代理 | 論理的・粘り強い |
| 不動産鑑定士 | ★★★★★ | 3~5年 | 600~1,500万円 | 中〜高 | 不動産評価・企業価値評価 | 分析力が高い |
税理士
税理士は、税務申告・決算・会計処理・節税アドバイスなど、企業や個人の税務を総合的にサポートする専門家です。AI化が進んでも税務判断や経営助言は人が必要で、将来性は極めて高い資格です。独立開業もしやすく安定した資格として人気があります。
取得期間:2~5年
年収:600~1,200万円以上も可
将来性:非常に高い(税務は消滅しない)
- 独立しやすい
- クライアントの継続率が高い(毎年申告)
- 景気に左右されにくい
- 副業から徐々に始められる
- 科目合格制とはいえ難易度は高い
- 学習時間は1,500~3,000時間以上
- 税制改正のキャッチアップが必須
社会保険労務士
2025年以降のストレスチェック義務拡大・働き方改革により、ニーズが急拡大している資格です。社会保険手続きや就業規則作成、人事制度など“企業の人に関する領域”を総合的に扱います。コミュニケーション力が必要で、企業に深く入り込む仕事がしたい人に向いています。
取得期間:1~2年
年収:400~900万円
将来性:非常に高い(労務管理ニーズが急増)
- 企業の労務管理ニーズが継続的
- コンサル領域まで広げると高単価
- 独立のハードルが比較的低い
- 手続き業務は単価が低い
- 競争が多く、専門特化で差別化が必要
- 法改正のキャッチアップが必要
司法書士
不動産登記・商業登記・相続・裁判書類作成など、権利関係に関する高度な業務を扱う法律専門職です。高齢化に伴う相続案件の増加により安定した需要があります。正確性や緻密さが求められ、丁寧で慎重な作業が得意な方に適した資格です。今後20年間で「相続発生数」がピークを迎えるため、司法書士の役割は拡大していく予想です。
取得期間:2~4年
年収:500~1,200万円
将来性:高い(相続・登記ニーズは増加)
- 高い専門性
- 不動産・相続市場が伸びる
- 登録費用や開業資金が比較的少ない
- 試験難度が非常に高い(合格率4%)
- 書類作成が精密で負荷が高い
行政書士
許認可、補助金申請、契約書作成など「書類のプロ」として活躍します。専門特化(建設業許可・入管・補助金など)すると高単価を狙える点が特徴です。営業力も必要ですが、独立しやすく、フリーランス志向の方に適した資格です。
取得期間:6~12ヶ月
年収:300~700万円
将来性:中~高
- 独立開業がしやすい
- 顧客単価が高い領域もある(建設・入管・補助金など)
- 業務範囲が広く専門特化しやすい
- 競争が激しく差別化が必要
- 営業力も求められる
- 資格単体だと収益化が難しい場合がある
中小企業診断士
国が認定する唯一の経営コンサル資格で、戦略・財務・人事・マーケティングなど広範な知識を統合して企業支援を行います。補助金支援との相性が良く、副業・独立どちらでも活躍できます。経営支援やコンサルに興味のある方に最適です。
取得期間:1~2.5年
年収:600~1,200万円(独立でさらに上昇)
将来性:非常に高い
- 「国から認められた経営コンサル」資格
- 独立しやすく単価が高い
- 副業としても需要がある(補助金支援との相性が良い)
- 試験範囲が非常に広い
- 実務経験がないと実力不足になりやすい
- 資格取得後も学習が続く
FP(主に2級以上)
家計管理、投資、保険、相続など“人生のお金”に関する幅広い相談に対応します。独占業務は持たないものの、金融・保険・不動産業界での信用度は高く、副業としても始めやすい資格です。相談業には営業力が求められます。
取得期間:3ヶ月~1年
年収:400~800万円
将来性:中〜高(資産運用ニーズ増)
- 初学者でも取り組みやすい
- 投資・保険・税金の幅広い知識が身につく
- 副業でも使いやすい資格
- 資格単体では食べにくい
- 対話力・営業力が必要
- 業界経験によって実力差が出やすい
弁護士
契約・紛争解決・企業法務・刑事弁護など幅広い法律問題を扱う最上位資格です。AI時代でも代替困難で、高収入も期待できますが、取得までの時間や費用は士業の中でも突出しています。論理的思考力と継続力が求められる専門職です。
取得期間:5~7年
年収:800~2,000万円
将来性:高い
- 士業中トップの社会的信用
- 高収入が期待できる
- 活躍フィールドが広い(企業法務・刑事・行政・国際など)
- 合格までの道のりが長い
- ロースクール費用が高額
- メンタル・体力負荷が大きい
不動産鑑定士
土地や建物の価値を評価する公的性の高い専門資格です。不動産市場・相続・企業価値評価などで活躍できます。難易度は高いですが、業務単価が高いため努力が収入に反映されやすい資格です。分析やロジックが得意な方に向きます。
取得期間:3~5年
年収:600~1,500万円
将来性:中~高
- 官公庁需要があり安定性が高い
- 相続・再開発・M&Aなど需要が広い
- 独立・副業どちらでも活躍しやすい
- 案件に季節変動がある(官公庁の年度偏重など)
- 営業力が求められる場面も多い
- 実務修習が必須で取得後も学習が続く
おすすめ士業ランキング

将来性や年収、独立開業のしやすさなど、さまざまな切り口に基づいて評価し、ランキング形式にまとめました。
AI時代に将来性が高い士業ランキング
第1位:社会保険労務士
AIが最も代替しにくい「人・組織」に関する領域を扱うため、将来性は士業の中でも突出しています。働き方改革やメンタルヘルス対策など、人事に関する課題はますます複雑化しており、対話・判断・調整が不可欠です。今後20年以上伸び続ける分野です。
第2位:税理士
記帳業務はAI化されつつありますが、税務判断・節税戦略・資金繰り支援といった「経営者の伴走領域」は人が担う必要があります。法改正が多い点も追い風で、AIと共存しながら業務の付加価値を高められる資格です。
第3位:中小企業診断士
経営の意思決定にはAIでは補い切れない「対話・戦略提案」が求められるため、コンサルティング系資格の価値はむしろ高まっています。補助金支援の需要増も将来性を後押ししています。
難易度と年収のバランスが良い士業ランキング
第1位:社会保険労務士
1〜2年の学習で合格が狙え、年収400〜900万円まで目指せる「最も費用対効果の高い士業」です。手続き業務からコンサルまで幅広く、実力がそのまま収入に反映されます。
第2位:中小企業診断士
1〜2.5年の勉強で取得でき、企業内・副業・独立のどれでも活かしやすい点が魅力です。コンサル単価が高く、補助金支援と組み合わせれば年収1,000万円超えも珍しくありません。
第3位:行政書士
半年〜1年で取得可能で、許認可・契約書・補助金など多様な業務により平均年収300〜700万円が狙えます。専門特化すれば高い収益性も期待できます。
独立開業しやすい士業ランキング
第1位:行政書士
初期費用が少なく、扱える業務が非常に多いため、最も独立へのハードルが低い士業です。営業力があれば未経験からでも軌道に乗せやすい資格といえるでしょう。
第2位:税理士
毎年必ず発生する申告業務により顧問契約が安定し、継続収入を得やすい点が最大の魅力です。紹介による拡大も期待でき、長期的に強い独立資格です。
第3位:社会保険労務士
手続き業務からスタートしやすく、就業規則や助成金などのスポット業務も豊富です。顧問契約化もしやすく、収益の安定化が図りやすい点が特徴です。
総合ランキング
第1位:社会保険労務士
将来性・難易度・収益性・独立のしやすさのすべてが高い“最強の総合職”です。働き方改革や労務管理の複雑化により需要は継続的に増加しており、AIでは代替しにくい「人」に関わる領域を担当します。1〜2年で合格可能で、顧問契約やスポット業務で安定収入を得やすい点も強みです。事務作業よりも“対話”が中心の資格のため、人との関わりに興味がある方に最適な士業といえます。
第2位:税理士
難易度は高いものの、年収・安定性・独立性の点でトップクラスの資格です。税務申告業務は継続性があり、顧問契約による安定収入を確保しやすいことが最大の魅力です。また、AIが進んでも節税アドバイスや経営相談は人間でなければ担えない領域であり、将来性は極めて高いといえます。資格取得は時間を要しますが、努力を確実に収入へつなげたい方に向いています。
第3位:中小企業診断士
経営コンサルを目指す方に最適で、企業内評価・副業・独立など活躍の場が幅広い点が特徴です。1〜2.5年の学習で取得可能で、補助金支援を中心に高単価案件を獲得しやすい資格です。AIでデータ分析が簡易化されるほど、“最終的な意思決定を支援する専門家”としての価値が高まっています。コミュニケーション力や提案力がある方は特に強みを発揮できます。
まとめ
いかがでしたか?
本記事では、主要な士業8種類について、難易度や将来性、メリットデメリットなどを比較し、また、目的別おすすめランキングについてもご紹介してきました。
士業資格は、長期的に専門性を磨きながら自分らしい働き方を実現できる大きな選択肢です。どんな時代においても、人に寄り添い、企業や生活を支える士業の価値は揺らがないでしょう。
難易度や年収だけでなく、将来性や独立のしやすさ、自身の性格との相性を踏まえて選ぶことで、資格取得後のキャリアをより豊かにすることができます。
本記事が士業資格の知識を深める一助となれば幸いです。


