【チェックリスト付】ワーカホリックって何?言葉の由来や対策を紹介

「ワーカホリック」とは、英語の「work(働く)」と「alcoholic(アルコール依存症)」を組み合わせた言葉で、「仕事依存症」や「仕事中毒」を意味します。ワーカホリックは、仕事に対する過度な執着と無理な働き方をやめられない人を指し、休むことへの罪悪感や、仕事以外の時間を過ごすことに不安を感じる傾向があります。つまり、適度な働き方を超えて「依存」している状態がワーカホリックの特徴です。

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家に帰ってもついつい仕事のことを考えちゃうんだけど、私もワーカホリックなのかな…
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記事の最後には自分のワーカホリック度を調べるチェックリストも用意しています!

目次

ワーカホリックがもたらす影響

心身の健康への悪影響

ワーカホリックは、仕事に対する過度な熱意と執着から心身に多大な負荷をかけ、深刻な健康リスクを伴うことがあります。例えば、ストレスの蓄積が顕著です。過剰なプレッシャーの下で働き続けることで、ストレスが慢性化し、自律神経のバランスが崩れがちになります。さらに、仕事への考えや責任感が重くのしかかるため、夜も眠れないといった不眠症に悩まされることが多く、睡眠の質も悪化します。

このような状態が続くと、ますます集中力を失い、仕事に支障が出る悪循環に陥ります。また、過剰な労働は精神的な疲労を引き起こし、ひどい場合にはうつ病を発症するリスクを高めます。こうした症状は燃え尽き症候群の一因ともなり、精神的・肉体的に気力が尽きてしまうことさえあるのです。

人間関係への影響

仕事に多くの時間とエネルギーを注ぎすぎることで、家族や友人との時間が削られ、対人関係にも悪影響を及ぼすのもワーカホリックの特徴です。家庭では、仕事を優先するあまり、家族と一緒に過ごす時間が不足し、コミュニケーションも疎かになりがちです。同様に、友人関係でも、仕事優先の生活によって疎遠になるケースが多く、交友関係が狭まり、周囲から孤立しやすくなります。仕事以外で支え合える人間関係が少なくなることで、ストレス解消の機会も失われてしまいます。

仕事の生産性への影響

ワーカホリックの人にとっては意外かもしれませんが、長時間働くことで必ずしも仕事の成果が上がるわけではありません。むしろ、休息を取らずに働き続けると脳が疲弊し、集中力や判断力が低下して、ミスが増える傾向があります。この状態が続くと、仕事へのモチベーションが徐々に低下し、結果として効率の低下を招くことになってしまいます。

ワーカホリックから脱却する方法

仕事とプライベートのバランスを取る

ワーカホリックから抜け出すためには、まず仕事とプライベートのバランスを意識することが重要です。その一つの方法は、スケジュールに積極的にプライベートな予定を組み込むことです。例えば、友人や家族との時間を予定に入れることで、仕事以外の時間も自然と確保しやすくなります。また、日々の業務で「完璧にこなすべき」という意識を少し緩め、仕事の優先順位を見直してみるのも効果的です。特に優先度の低いタスクに無理して取り組むのではなく、必要なタスクに絞って効率的に働く工夫をすることで、心の負担を軽減できます。

休息の重要性

人間にとって適切な休息は欠かせません。定期的に休憩を取ることでリフレッシュでき、長時間集中し続けるよりも、かえって仕事への集中力が持続しやすくなります。仕事の合間にこまめに休憩を挟むだけでも、気分転換とリフレッシュ効果が期待できます。また、仕事とは無関係の趣味に取り組む時間やリラックスできる時間を意識的に設けることで、心身のバランスが整いやすくなります。休むことも、充実した生活の一部として捉えることが大切です。

サポート体制の活用

責任感のある人にとって、誰かに助けを求めることに抵抗がある人は多いかもしれません。ですが、周囲からのサポートを活用することは大きな助けとなります。心の専門家であるカウンセラーに相談することで、働きすぎによるストレスを軽減し、仕事への考え方を改善するサポートが得たり、上司や同僚に相談してワークライフバランスを改善するための体制を整えてもらうのも有効です。リモートワークや柔軟な勤務時間制度など、負担を減らせる環境があるなら、積極的に取り入れていく柔軟さを持ちましょう。

あなたは大丈夫?ワーカホリック度を調べるチェックリスト

自分がワーカホリックかどうかを知るためのチェックリストを作成しました。当てはまる項目が多い人は、働き方の見直しや休息など、早めの対処をするようにしましょう。

  • 仕事のことが頭から離れず、常に考えてしまう
  • 自分の価値が仕事の成果で決まると感じている
  • 長時間働くことが当たり前だと思っている
  • 休日や休憩時間でも、仕事のメールやメッセージをチェックしてしまう
  • 仕事以外の時間を取ることに罪悪感を覚える
  • 他の人に仕事を任せるのが苦手で、すべて自分で行いたい
  • 休んでいるときも、仕事のことが気になってリラックスできない
  • 仕事に関する評価や成果が気になり、失敗を恐れることが多い
  • 仕事が忙しくても、断ることができず新しい仕事を引き受けてしまう
  • 日常生活でも効率や生産性を重視しすぎてしまう
おすすめ

働く人のストレスとセルフケア研修

日々の多忙な業務や社内での人間関係など、様々な要因からストレスを抱え、心身の不調により休職や離職に発展するケースは増加傾向にあります。 ビズアップ総研が提供するメンタルヘルス研修では、一般向け・人事向けと異なる観点から研修をそれぞれ用意しており、メンタルヘルスの向上や組織で問題が発生した際の対応方法などについて学習することができます。

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まとめ

ワーカホリックは仕事に全力で取り組む姿勢から始まることが多いですが、過度に仕事に依存しすぎると、心身の健康や人間関係に悪影響を及ぼします。自分がワーカホリックかどうかを定期的にチェックし、必要に応じて対策を講じることが大切です。