終わったら遊んで帰ってもいい?新入社員研修で直帰か帰社か迷ったときの対処法と注意点

新入社員として会社の外部研修に参加する際、「研修後は直帰して良いのか、それとも帰社すべきなのか」と迷った経験を持つ方も多いのではないでしょうか。特に入社間もない頃は、職場のルールや慣習が分からず、こうした些細なことでも悩んでしまうものです。この記事では、外部での研修後に直帰するべきか帰社するべきかの判断基準や、確認方法、そして定時より早く研修が終わった場合の行動について詳しく解説します。また、注意点や研修後のレポート作成についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

外部研修後は直帰するべきか?帰社するべきか?

外部での研修が終わった後、直帰するか帰社するかは会社のルールや研修の内容によって異なります。一部の企業では、明確に「直帰可」または「帰社必須」と指示される場合もありますが、特に明記されていない場合には、自分で確認を取る必要があります。

一般的に、以下の条件が直帰を選択する基準になります。

  • 会社から事前に「直帰で良い」と指示がある場合
    多くの会社では、外部研修が業務の一環としてみなされているため、研修終了後の移動時間も労働時間に含まれます。そのため、移動時間を省略して効率的に直帰させる企業もあります。
  • 研修終了時間が定時に近い場合
    研修終了時刻が勤務時間の終わりに近い場合、わざわざ帰社する必要がないことが多いです。
  • 研修の場所が自宅から近い場合
    自宅が研修会場に近い場合や、帰社するとかえって遠回りになる場合には、効率を考えて直帰を認められるケースもあります。

一方で、以下の場合は帰社が求められることがあります。

  • 上司や担当者への報告が必要な場合
  • 当日の業務報告や書類作成が帰社後に必要とされている場合
  • 他の業務や打ち合わせが控えている場合

直帰か帰社かをどう確認するか?

直帰か帰社かの判断がつかない場合は、自己判断せずに必ず上司や担当者に確認を取りましょう。会社によっては、明確なルールや慣例がある場合もあれば、ケースバイケースで対応する場合もあります。そのため、判断に迷ったときは、確認を怠らず適切な行動を取ることが重要です。確認する際には以下の方法が役立ちます。

1. 事前に研修の指示書や社内規則を確認する

研修に関する案内文や会社のルールが明記された書類がある場合は、まずそれを確認しましょう。特に、研修のスケジュールや注意事項の中に「研修終了後は直帰して構いません」といった記載があることがあります。記載がある場合はその指示に従えば問題ありませんが、曖昧な表現や記載がない場合には、改めて上司に確認を取る必要があります。

また、新入社員の場合は、会社のルールや規則を把握していないことが多いので、早めに研修内容を確認し、不明点があれば研修の前日までに尋ねるとスムーズです。

2. 上司や研修担当者に直接尋ねる

明確な指示がない場合は、素直に上司や研修の担当者に尋ねましょう。「研修後は直帰しても良いでしょうか?」とシンプルに聞けば、特に問題はありません。聞くタイミングとしては、研修が始まる前や研修の前日に確認するのが望ましいです。上司や担当者も、事前に確認してもらった方が対応しやすく、後から混乱が起きることを防げます。

また、1人で聞きづらい場合には、同じ研修に参加する同僚と一緒に確認するのも良い方法です。複数人で質問することで、他の社員が同じ疑問を持っている場合にも役立ちますし、結果として全員にとっての指針を得られるため、効率的です。

3. 会社の規則や過去の慣例を参考にする

会社の慣例や先輩社員の例を参考にするのも一つの方法です。同じような研修が過去に行われた際、他の社員がどうしていたかを聞いてみましょう。特に、入社して間もない新入社員にとっては、先輩社員の経験談は貴重な情報源です。

ただし、慣例だけを鵜呑みにして行動するのは危険です。会社や状況によって、ルールが変わっている場合や、研修の内容によって異なる対応が必要な場合もあります。そのため、最終的には上司の指示を優先することが大切です。また、慣例がわからない場合でも、確認することで「報連相(報告・連絡・相談)」の姿勢を示せるため、信頼につながります。

定時より早く研修が終わったら遊んで帰ってもいい?

研修が予定よりも早く終わった場合、その時間をどう過ごすかは多くの新入社員が気になるポイントです。しかし、自由な時間が生じたからといって、勝手に遊んだり、私用を済ませたりするのは避けるべきです。労働時間内である以上、その時間も業務の一環とみなされます。

もし研修が早く終わった場合には、まず上司や担当者に連絡を入れ、「この後、どのように行動すべきか」を確認してください。指示が「直帰で良い」とされた場合は、そのまま帰宅することが可能ですが、何も確認せずに時間を私用に使うと、後からトラブルにつながる可能性があります。

仮に、定時まで時間が余った場合には、その時間を使って研修内容を整理したり、復習やメモを取ることがおすすめです。これにより、学びを深めるだけでなく、上司や会社に対して「意欲的に取り組んでいる姿勢」を示すことができます。

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研修受講後の注意点

外部研修に参加する際には、研修中の学びだけでなく、研修後の行動にも注意が必要です。研修は業務の一環であり、受講後の適切な対応が信頼や評価にも影響します。ここでは、研修受講後に特に気を付けたいポイントを詳しく解説します。

無断で直帰しない

研修終了後に直帰するか帰社するかは、自分の判断だけで決めてはいけません。研修の時間も労働時間としてカウントされるため、その後の行動については必ず上司の指示に従う必要があります。たとえ研修会場が自宅に近く、効率的に思えても、上司に何も連絡をせずに直帰するのは避けましょう。無断で直帰すると、勤務態度に疑問を持たれたり、「勝手な行動を取る社員」としてマイナスイメージを与える可能性があります。

また、上司が直帰を認めていない場合、労働時間の管理上の問題が発生することもあります。例えば、直帰をした時間が曖昧になると、タイムカードや勤怠管理に支障が出る場合があります。そのため、「研修が終わった後はどうするべきか」を事前に確認し、指示が不明な場合には帰社を選択するのが無難です。

研修後のレポートを提出する

外部研修では、終了後に「研修レポート」の提出が求められることが多くあります。このレポートは、研修を通じて自分が得た知識やスキル、今後の業務にどう活かすかを会社に共有するための重要な資料です。会社としても、社員が研修を通じてどのような学びを得たのかを把握し、今後の教育や業務方針に役立てるために必要としています。

研修レポートを書く際には、単に研修の内容を羅列するだけでなく、「具体的にどのような知識を得たか」「それをどのように業務に応用するか」を明確にすることが求められます。たとえば、「研修で学んだ〇〇スキルを使って、現場の業務効率化を図る」というように、具体的なアクションプランを示すと、レポートの質が高まります。

レポートを提出しない、もしくは形だけの内容で済ませると、研修に対する真剣さを疑われるだけでなく、自分の成長や評価のチャンスを逃すことになります。しっかりと内容を振り返り、適切にまとめましょう。

研修内容を職場で共有する

研修を受講した後は、学んだ内容を職場の同僚や上司と共有することも大切です。外部研修では、自分だけでなくチーム全体や会社全体に役立つ情報が含まれることが多いため、その知識を共有することで職場全体のスキルアップや業務効率化につながります。

例えば、研修内容を簡単にまとめた資料を作成し、チームミーティングで共有するのも一つの方法です。また、上司に対して直接、「今回の研修で学んだ〇〇をチームに展開したいのですが、資料を作成しても良いでしょうか?」と提案することで、自分の成長意欲をアピールすることもできます。

共有を怠ると、「自分だけの学び」にとどまり、会社として研修を実施した意義が薄れる場合があります。特に、新入社員の場合は、こうした積極的な行動を通じて職場での存在感を高めることができるため、ぜひ実践してみましょう。

研修後の行動が信頼につながる

外部研修は、新入社員にとって会社の一員としての自覚を深める機会でもあります。そのため、研修後の行動一つひとつが、上司や同僚からの信頼に直結します。直帰か帰社かを迷ったときは、必ず上司に確認を取り、指示に従いましょう。また、研修が早く終わった場合にも、勝手な行動をせず、必ず労働時間として適切に過ごすことが大切です。

さらに、研修後には学んだ内容をきちんと整理し、レポートとしてまとめることが重要です。レポートを通じて、会社に自分の成長や学びを伝えることで、より良い印象を残すことができます。研修は単なる学びの場にとどまらず、社会人としての責任や姿勢を示す大切な機会です。この記事で紹介したポイントを押さえ、より実りのある研修経験を積み重ねていきましょう。