研修にふさわしい服装とは?研修タイプ別に選び方のポイントを解説

研修に参加するとき、どのような服装を選べばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。適切な服装を選ぶことは、身だしなみやマナーとしてはもちろん、研修の進行や学習効果に影響を及ぼすこともあります。本記事では、研修にふさわしい服の選び方や、研修タイプ別におすすめの服装を解説します。研修に参加するときのコーディネートに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

研修にふさわしい服装選びの基本

研修時の服装を選ぶ前に、おさえておきたい基本的なポイントについて解説します。

研修時の服装が重要視される理由

研修にふさわしい服装を選ぶことは、研修への意欲や真剣さをアピールする重要なポイントです。例えば、新入社員研修にデニムやTシャツなどのラフすぎる服装で参加すると、「社会人としてのマナーが身についていない」と思われるかもしれません。また、社外の研修でシワが寄った清潔感のない服装で参加すると、会社全体のイメージを損ねる可能性もあります。研修内容やシーンに合わせた服装を選ぶことは、身だしなみを整えるだけでなく、講師やほかの参加者への配慮にもつながります。

さらに、服装は研修の進行や学習効果にも影響を与えます。例えば、屋外での実技研修にスーツで参加すると、動きにくくて作業に集中できなくなることも。どのような服装で参加するかによって、研修を快適に受けられるかどうかが変わってきます。自分自身が気持ちよく学べるように、研修内容に合った服装選びを意識しましょう。

研修ルール・会社の服装規定をチェック

服装を選ぶ際には、まず研修案内をチェックしましょう。「歩きやすい靴を推奨」「オフィスカジュアルでOK」のように、研修参加時の服装について案内されている場合があります。もし事前にアナウンスがない場合は、社員の身だしなみや服装のルールを決める「服装規定」に沿うものであれば支障はないでしょう。

どのような服装がよいかイメージしにくい場合は、上司や先輩に相談するのもおすすめ。会社や業界の雰囲気によっては、多少カジュアルな服装でも問題ないこともあります。アパレル業界のような服装に自由度が高い企業の場合、きっちりとしたスーツは逆に浮いてしまうかもしれません。企業の雰囲気にあわせて無理なく周りと溶け込める服装を選ぶことで、研修にしっかり集中できます。

研修で避けるべきNGな服装

スーツでもオフィスカジュアルであっても、最低限の身だしなみを整えることは重要です。特に、以下のような服装はNGなため注意してください。

  • 服に汚れやシワがある
  • 派手すぎる色や目立つデザイン
  • ノースリーブや透ける素材などの過度の露出
  • サンダル・デニムなどカジュアルすぎるアイテム
  • オーバーサイズすぎる服

研修に適切な服装をしていても。シャツやジャケットに汚れ・シワがあると清潔感に欠けてしまいます。研修に参加する服に汚れがないか前日までにチェックし、シワが目立つときは事前にアイロンがけしておくのがおすすめです。

また、派手すぎる色や奇抜なデザイン、露出が多い服などは避けましょう。目が奪われるような色やデザインは、参加者の視線の妨げになってしまいます。ホワイトやブラック、ベージュなどの落ち着いたカラーで、シンプルなデザインのアイテムを選ぶのがおすすめです。

デニムやサンダル、パーカー、オーバーサイズすぎる服など、デザインに関わらずカジュアルに見られがちなアイテムも避けるのが無難です。

研修タイプ別|適切な服装の選び方

研修内容に合わせて服装を選択することも重要です。座学・実技・オンラインと、研修タイプ別に適した服装について紹介します。

座学研修の服装

座学研修の場合は、オフィスカジュアルがおすすめです。オフィスカジュアルとは、スーツほど堅苦しくはないもののビジネスパーソンとしてふさわしい適度なフォーマルさがある服装のことを言います。オフィスカジュアルの具体例を、男性・女性別に紹介します。

男性向け:オフィスカジュアルの一例

男性向けのオフィスカジュアルの一例は、次のようなアイテムを使った服装です。

  • アウター:テーラードジャケット
  • インナー:襟付きのポロシャツやボタンダウンシャツ
  • ボトムス:スラックスやチノパン
  • シューズ:革靴やスエードシューズ、ローファー

羽織には、定番のテーラードジャケットがおすすめです。スーツのようなツヤのある素材でなくても、ジャージー素材やニット素材などの少しカジュアルダウンしたものでも許容範囲です。また、夏場はジャケットを着なくても問題ありませんが、トップス1枚で着る場合は襟付きのシャツを選ぶようにしましょう。ネクタイは必須ではないため、研修や企業の雰囲気に合わせてください。

インナーには、ポロシャツやボタンダウンシャツなどの少しカジュアルなものも可能です。パンツは、ストレートやテーパードシルエットのスラックスやチノパンがおすすめです。シューズは、革靴やローファーなどの少しフォーマル感のあるものが推奨されます。

女性向け:オフィスカジュアルの一例

女性向けのオフィスカジュアルには、次のような服装の一例が挙げられます。

  • アウター:テーラードジャケットやノーカラージャケット
  • インナー:ベーシックなカラーのブラウスやシャツ
  • ボトムス:ひざ丈のスカートとストッキングまたはパンツ
  • シューズ:パンプスまたはローファーなどのシンプルなもの

女性の場合、テーラードジャケットやノーカラージャケットを羽織りにするのがおすすめ。気温によってはシンプルなカーディガンでも構いません。足元は、マナーとしてストッキングを合わせるようにしましょう。インナーは、フォーマルな印象のブラウスやシャツのほか、ジャケットを羽織るならTシャツでも問題ありません。

選ぶ服のカラーは、ホワイト、ブラック、ベージュ、ネイビー、グレーなどのベーシックカラーが無難です。パステルカラーなど落ち着いた色合いであれば、インナーにカラーアイテムを合わせてもよいでしょう。靴は、ヒールが高すぎないパンプスがベター。少しカジュアル寄りにするなら、パンツにローファーを合わせるスタイルもおすすめです。

実技・体験型研修の服装

実技やワークショップなどの体験型の研修を行う場合は、事前に服装の指定がないかチェックしておきましょう。実技を行う場合は、次のような服装を参考にしてみてください。

  • アウター:動きやすいジャケット
  • トップス:汚れが目立ちにくいカラーのポロシャツやブラウス、Tシャツ
  • ボトムス:伸縮性のあるパンツ、チノパン
  • シューズ:シンプルなスニーカーやフラットシューズ

実技研修は、動きやすいアイテムを中心に選ぶのがおすすめです。ブラックやネイビーなどの汚れが目立ちにくいカラーを選んでおくと、多少汚れてしまっても安心です。作業着に着替えるような現場研修であれば、着脱しやすい服装がおすすめです。

オンライン研修の服装

オンライン研修は、会場で行われる研修とは異なり、比較的リラックスした服装でも問題ありません。ただし、画面に映る上半身は、シャツやブラウスなど清潔感のあるフォーマルな服装を選びましょう。下半身はカメラに映らない範囲であれば、動きやすくリラックスできる服装で構いませんが、急な立ち上がりや移動のときには注意してください。

また、研修中にグループディスカッションやプレゼンの機会がある場合は、ジャケットを羽織るなどややフォーマルな装いを選ぶのがおすすめです。

研修の服装選びに失敗しないためのポイント

研修の服装選びに失敗しないために、気を付けておきたいポイントについて解説します。

小物・髪型・メイクにも注意

研修に参加する際は、服だけでなく小物や髪型、メイクにも気を付けることが重要です。

バッグや靴、アクセサリーなどの小物は、目立ちすぎるものは避けるようにしましょう。座学研修であっても、テーブルの下にある靴やバッグが目に留まることもあるため、装飾が少ないシンプルなデザインを選ぶのがおすすめです。

髪型やメイク、ネイルなどは、清潔感を意識してナチュラルにまとめるのが推奨されます。髪がロングの方は、おろしたままだとリラックス感が強い印象があるほか、研修中の邪魔になる可能性もあるため、ひとまとめにしておきましょう。

天候や季節に合わせた服装を選ぶ

研修の服装選びには、天候や季節に合わせたアイテムを選ぶことも意識しましょう。雨の日の場合は、乾きやすいポリエステル素材の服を選ぶのがおすすめ。水に濡れてもシワになりにくく、速乾性があるため快適に過ごせます。

気温の高い夏場は、コットンなどの汗をかいても気になりにくいトップスや、薄い素材のボトムスを合わせると涼しく過ごせます。冬場は、防寒対策として重ね着を意識したコーディネートがおすすめです。冷暖房が効いた部屋で研修する場合は、カーディガンやジャケットなどで体温調整ができるようにしておきましょう。

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研修にふさわしい服装選びは事前準備が決め手

研修の服装選びは、参加者の印象を左右するだけでなく、研修の進行や快適さにも影響を与えます。基本的には清潔感のあるオフィスカジュアルであれば支障はありませんが、研修の種類や環境によって適切な服装は異なります。事前に研修の案内や会社の服装規定を確認し、不安があれば上司や先輩に相談するとよいでしょう。また、靴や小物の選び方、天候や季節に合わせた工夫も重要です。身だしなみやマナーを意識しながらも、勉強に集中しやすい服装で研修に臨みましょう。