「見返してもわからない」を防ぐ!社会人のメモの取り方を手書き・オンライン別に解説
KEYWORDS タスク管理
社会人になると、会議・打ち合わせ・上司からの指示など、メモを取る場面が一気に増えます。しかし、「話についていけず書ききれない」「後で見返しても要点がわからない」といった悩みを抱えている方は少なくありません。メモの取り方は、学校で体系的に教わる機会が少ないまま、なんとなく自己流で続けている社会人がほとんどではないでしょうか。
この記事では、メモを取るときのよくある悩み・失敗あるあるから、手書き・オンラインそれぞれの具体的な書き方、おすすめのツールまでわかりやすく解説していきます。
メモを取るときのよくある悩み
話についていけず書ききれない
会議や打ち合わせでは、相手が話すスピードにメモが追いつかず、途中から内容を諦めて聞くことに集中してしまう、という経験をした方は多いのではないでしょうか。特に、複数人が同時並行で発言する会議や、専門用語が飛び交う打ち合わせでは、一言一句を書き写そうとすること自体が難しくなります。この悩みの背景には、「話された言葉をすべて書き留めなければならない」という思い込みがあるケースが多く、実際には、発言の要点だけを短い言葉で拾っていく書き方に切り替えることで、多くの場合改善できます。
たとえば、上司が「来週の水曜までに、A社向けの提案資料を、先方の要望を踏まえて修正しておいてほしい」と話した場合、一字一句を書き取ろうとせず、「A社提案資料/要望反映/水曜まで」のように、行動に必要な要素だけを短く書き留めれば、話を聞くことに意識を割きながらでも十分にメモを取ることができます。
後で見返しても要点がわからない
メモを取った直後は内容を覚えているため見返す必要を感じなくても、数日後に見返すと、自分の書いた文字なのに何を意味しているのか思い出せない、という経験も社会人あるあるの一つです。
原因の多くは、メモを取る段階で「誰が・何を・いつまでに」といった行動につながる情報を意識せず、聞こえた言葉をそのまま羅列してしまっていることにあります。メモは記録すること自体が目的ではなく、後で見返して行動に移せることが本来の目的であるという点を意識すると、書き方も自然と変わってきます。たとえば、「A社対応」とだけ書かれたメモよりも、「A社/提案資料を要望反映して修正/水曜締切」のように、対象・アクション・期限をセットで書いておくメモのほうが、数日後に見返してもすぐに行動へ移せます。
入社1年目のころは、会議で言われたことを一字一句メモしようとして、結局どこが重要なのか分からないメモの山ができていました。先輩に「箇条書きで、誰が何をいつまでにやるかだけ書けばいい」とアドバイスされてから、要点だけを短く書くようにしたところ、メモを見返す時間も大幅に減り、タスクの抜け漏れもなくなりました。
手書きでメモを取る場合のコツ

手書きのメリットと向いている場面
手書きメモは、端末の起動を待たずにすぐ書き始められる手軽さと、図やイラストを交えて自由にまとめられる柔軟性が大きなメリットです。会議室に持ち込む機材を最小限にしたい打ち合わせや、手を動かしながら考えを整理したいブレインストーミングの場面では、手書きのほうが向いていることも多くあります。また、手を動かして書くこと自体が記憶の定着を助けるとされており、研修や勉強会など、内容を自分の中に落とし込みたい場面にも適しています。
見返しやすい手書きメモの書き方
見返しやすい手書きメモにするためには、いくつかの工夫が役立ちます。まず、ページの右側や下側に余白を残しておき、後から気づいたことや補足を書き足せるようにしておくことです。また、「→」で因果関係やタスクの流れを示したり、「★」で重要度の高い項目を目立たせたりと、記号を決めておくと、文章を書かずに情報の重み付けができます。箇条書きを基本としながら、決定事項・保留事項・自分のタスクを色やマークで分けておくと、後から見返したときに、何をすべきかが一目でわかるようになります。
| 記号・書き方 | 使い方の例 |
|---|---|
| → | 話の因果関係や、タスクの流れを示す |
| ★ | 重要度の高い決定事項に付ける |
| □ | 自分がやるべきタスクの頭に付け、完了したらチェックする |
メモアプリでメモを取る場合のコツ

メモアプリのメリットと向いている場面
メモアプリやオンラインツールの最大のメリットは、検索性の高さと共有のしやすさです。過去のメモをキーワードで一瞬で探し出せるほか、議事録として会議の参加者にそのまま共有したり、複数人で同時に編集したりすることもできます。タイピングの速度が手書きより速い人であれば、発言量の多い会議でも要点を漏らさず記録しやすい点もメリットです。
オンライン会議やリモートワークが増えた現在の働き方では、手元の端末でそのままメモを取り、そのまま共有できるオンラインメモの利便性が高まっています。たとえば、オンライン会議中にメモアプリへ直接要点を打ち込んでおけば、会議終了後すぐにそのまま参加者へ議事録として共有でき、後日「言った・言わない」のすれ違いを防ぐことにもつながります。
代表的なメモアプリ・ツールの選び方
メモアプリには、それぞれ得意な使い方があります。ノートとデータベースの機能を組み合わせられるタイプは、議事録のテンプレート化や、プロジェクトごとの情報整理に向いています。シンプルな操作性を重視したタイプは、起動が速く、付箋感覚でとっさのメモを取りたい場面に適しています。検索性能に強みを持つタイプは、過去の資料や会話を横断して探したいときに便利です。手書き入力にも対応したタイプは、オフィスソフトとの連携を重視する職場でよく使われています。自分がメモを取る主な目的(すぐ書き留めたいのか、後から整理・共有したいのか)に応じて、使うツールを選ぶとよいでしょう。
代表的なメモアプリ・ツール
- Notion
ノートとデータベースを組み合わせて管理でき、議事録のテンプレート化や、プロジェクトごとの情報整理に向いています。過去の会議メモを蓄積しながら検索・共有したい場合に使いやすいツールです。 - Google Keep
シンプルで起動が早く、付箋感覚でメモを残せます。思いついたことをすぐ書き留めたい場合や、短いタスク・アイデアの記録に向いています。 - Microsoft OneNote
テキストだけでなく、画像や手書き入力も組み合わせて自由に整理できます。Microsoft 365との連携もしやすく、仕事でOffice系ツールを日常的に使っている人に向いています。
手書き・オンラインの使い分け方
手書きとオンライン、どちらか一方に決める必要はなく、場面によって使い分けるのが実践的です。たとえば、会議中は手書きで素早く要点を書き留め、会議後にその内容をオンラインツールへ清書して共有する、という組み合わせは多くの職場で実践されています。
手書きは思考を自由に広げる場面に、オンラインは記録した情報を検索・共有・蓄積する場面に、それぞれ強みがあります。自分の仕事内容やチームの働き方に合わせて、無理なく続けられる組み合わせを見つけることが、メモを長く活用し続けるコツです。無理に片方だけに統一しようとすると、かえってメモを取ること自体が負担になり、続かなくなってしまうこともあるため、まずは自分がやりやすい方法から気軽に試してみることをおすすめします。
タスク管理
タスクの洗い出し・分類・優先順位づけから、スケジューリングやPDCAによる見直し方法まで、業務の流れに沿ったタスク管理の一連のサイクルを学べる講座です。完璧主義や抱え込みといった非効率な働き方の傾向にも触れます。
まとめ
この記事では、メモを取るときのよくある悩み・失敗あるあるから、手書き・オンラインそれぞれの具体的な書き方、おすすめのツールの選び方について解説しました。メモは、話した内容をすべて書き写すことが目的ではなく、後から見返して行動につなげられることが本来の目的です。「誰が・何を・いつまでに」を意識した書き方に切り替えるだけでも、メモの質は大きく変わります。
メモの取り方を見直すことは、その先にあるタスク管理の質にも直結します。せっかく要点を押さえたメモが取れても、そこからタスクの優先順位づけやスケジューリングにうまくつなげられなければ、行動に移せないまま埋もれてしまいます。e-JINZAI lab.のタスク管理講座では、タスクの洗い出しから優先順位づけ、スケジューリング、見直しまで、メモで拾った情報を実際の行動につなげるための一連の流れを学べます。メモの取り方を変えた次の一歩として、タスク管理の基本から見直してみませんか。
